「谷崎+増村でつまらぬ訳がない」痴人の愛(1967) 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
谷崎+増村でつまらぬ訳がない
1967年増村保造監督作。谷崎潤一郎原作の三度目の映画化。
いやあスゴイ。増村監督の容赦ない演出に見事に応えた俳優陣。大楠道代の堂々たる脱ぎっぷり。そしてナオミに翻弄されまくる小沢昭一! 彼を見るだけでも大きな価値がある。ラストに至る狂気っぷりは並の役者にはできない。
あと若き田村正和も必見。
三人並び寝や馬乗りシーンなどキメショット多数。原作は未読なのでわからんのだが、60年代末という時代性にマッチさせたバージョンとして最高の仕上がりではないでしょうか。
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