地球防衛軍のレビュー・感想・評価
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もう少し面白いと思ったんだけど……
「午前十時の映画祭」で鑑賞。
もう少し面白いと思ったんだけど……。期待はずれでした。
うーん、どんなお話だったのかも、あまり思い出せない。
ここでも志村喬の存在が際立っていたことが印象に残っています。
ミステリアンは平和主義者です(大嘘)
鑑賞日
2024年4月28日(日)
監督は『ゴジラ(1954)』『空の大怪獣ラドン』『東洋の怪物 大怪獣バラン』『ガス人間第一号』『モスラ(1961)』の本多猪四郎
脚本は『ゴジラ』原作の香山滋
他に馬渕薫
粗筋
かつて火星と木星の間にあったミステロイド星
太古の昔に星の住人ミステリアン同士の核戦争が勃発しミステロイド星は消滅
一部のミステリアンが脱出に成功し火星に移住
火星の開拓は一向にうまくいかず痺れを切らしたミステリアンは地球の侵略を開始した
ウルトラマンは登場しない
ミステリアンが開発したロボット「モゲラ」は圧倒的な攻撃力だが橋を爆破した衝撃で転倒しオシャカになるモロさ
デザインも超ダサい
セブンのカプセル怪獣ならクール星人にも瞬殺されそう
電子砲とミステリアン基地との光線の撃ち合いは少々冗長ぎみ
ミステリアンの素顔は大神官ダロムっぽい
配役
亮一の友人で科学者の渥美譲治に佐原健二
亮一の妹の白石江津子に白川由美
亮一の恋人の岩本広子に河内桃子
天体物理学者の白石亮一に平田昭彦
天体物理学博士の安達に志村喬
江津子の母に三條利喜江
地球防衛軍司令の森田に藤田進
博士の川波に村上冬樹
そして伝説へ…
コレをスクリーンで鑑賞出来る。そこが既にして到達点。そりゃあ令和に観れば滑稽に映ったりもするけども、円谷特撮と伊福部劇伴を堪能出来るんですから、アレコレ言うは野暮ってもんです。ストーリーはだいぶ笑っちゃいますけども笑
スペースゴジラにも出て来たモゲラの初代が出てくるんですけど、崖の下...
スペースゴジラにも出て来たモゲラの初代が出てくるんですけど、崖の下覗き込む1号機の仕草、マーカライトファープ倒すため一生懸命掘り進めて1台倒すけど下敷きになっちゃう2号機と昭和東宝怪獣のなかでは一番可愛いヤツだと思います。
この時代の特撮映画の突っ込みどころなんてあげていくの野暮だと思いますが、ミステリアンのドームにチロリアンハット被って侵入する佐原健二はやはり笑ってしまいます。
あとは社会党が自衛隊の映画撮影協力を問題視する前なのでホンモノの隊員がホンモノの重火器使ってるシーンはいいですね。
いささかも
午前十時の映画祭にて。
ゴジラがシリーズ化される前の作品ということで、なんらかヒーローのような存在がいたりはしないが人類が総力を挙げて戦うところが良い。
カラー撮影された特撮は、現在の目で見るともちろん至らぬところはあれど、そのセンスはいささかも古びることはない。
むしろシン・ゴジラを経てしまった今となっては、ストーリーの雑さがツラい…
さすが4K、モゲラの透明顎パーツも、よく見える。 真面目に観たのは...
さすが4K、モゲラの透明顎パーツも、よく見える。
真面目に観たのは30年ぶりくらいか。
γ号じゃなく、第2β号である謎。
半径3kmの女は皆、わてらのもんじゃ手を出すな♪の割には、住民に被害出しすぎミステリアン。
対抗兵器をミステリアンの要塞建設よりも素早く作って投入する地球の恐ろしさ。
これだけ強けりゃゴジラにも負けない…はず。
古い特撮ものと言う興味だけで観に行きましたが、70年近く前の作品であることを差っ引いても古くささはいかんともし難しでした。攻めてきた宇宙人が友好的のようでありながら、いきなりモグラロボットを暴れさせたり、なんと指名制の人身御供を要求したりと、脅しとすかしを混ぜた交渉をしてくるのは面白いです。また、村が地崩れで壊滅したり、洪水が押し寄せてくるディザスターシーンは、さすがの円谷英二特技監督の技が光ります。とは言え、お話し自体はツッコミ所とご都合主義満載で、展開もなんかイマイチぬるい感じでした。役者では、男優陣より白川由美や川内桃子の女優陣がクラシックな日本美人てな感じでよかったです。
”初の東宝スコープカラー特撮作品”がスクリーンで鑑賞叶ったと思うと感無量
65年も前の映画が現在でも大型スクリーンでの鑑賞に耐えるだけで驚異的と思います。
それこそTVや、所有しているLD、DVD等で繰り返し散々観てきた作品ですが、ワイド
スクリーンでの鑑賞というのは、そうしたものとはまた別物です。
古い”原点的”作品なので、技術的な事を論じて以降の作品との比較は全く無意味でしょう。
見どころはやはり、独特の「東宝パラボラ兵器」、所謂「スーパーシップ」メカと、そこにいやが上にも画面を盛り上げて補って余りある、全編に流れる「伊福部節」とのコラボレーションですね。
特にメカについて今回の「スーパーシップ」=α号、β号のデザインって、幼少期に当時の少年誌などの掲載で記憶している小松崎茂氏の未来絵図に登場のスーパーシップ的メカのデザインが大変類似しており、我々の世代的付近には親近感を覚えるという点も。
また、東宝俳優陣は勿論、後年まで円谷系で活躍されてお馴染みの顔ぶれが揃い踏みというのも素晴らしい見どころです。
ちょっと上げてみても、主演の「佐原」「藤田」「平田」三方は、丁度この十年後に『ウルトラセブン』の地球防衛軍で”参謀”に昇格登場(?)します。
ミステリアン統領役は顔は出ずとも、例によって東宝&円谷御用達的な土屋嘉男氏。
隊長役の伊藤久哉氏も『マン』、『セブン』で博士『Q』『マイティ・ジャック』『ミラーマン』とかにも。
自衛隊隊長役は、後に東映系の出演が多い中丸忠雄氏。
『Q』『マン』『セブン』とか円谷物に欠かせない『◯気人間』こと、大村千吉氏が例によって冒頭に登場しますしね。
博士役のハロルド・コンウェイ氏も『マン』、『マイティ・ジャック』や東宝怪獣&戦記物に出ずっぱりで、『トラ・トラ・トラ! 』なんかにまで出てるお方ですね。
更に作品のテーマとしても、ただの『宇宙侵略物』に終わることなく、当時の時代背景的にも「核開発競争」に対する反戦的なメッセージが込められている事も、如何にも日本らしさが出ており、良い部分に思えます。
特に今回は映像、音響ともレストアされて当時の質感が再現された(後年の名画座での鑑賞を完全に凌駕した)のを体験できた事、本当に感無量でした。
この映像、音響ともレストアが今回の劇場に足を運んでの鑑賞の大きな動機となっているので、その点にちょっと触れておくと、「東宝スコープ」の横長画面に出演者が横並びの会話シーンなどで良く表れていた、当時の音響の「パースペクタ・ステレオ(3.0ch)」までが再現されたところが何と言っても快挙と思います。
今回の4Kデジタル修復は当時の上映で使っていたタイミングデータ(色彩補正情報)が残されていたということで超絶美麗な映像に生まれ変わっているだけにとどまらず、この「パースペクタ・ステレオ音響」の再現を体感できる点は大きなポイントになっています。
これは是非、劇場で体感していただきたいとおもいます。
基本作品、なのか?
午前十時の映画祭にて鑑賞。
懐かしい特撮のオンパレードですが、あれ?これって特撮に限らないんじゃない?いろんな方面に影響与えて、いや、与え過ぎじゃない?と思いました。
確かに、今の映画技術に比べればちゃっちぃいし、幼稚なのですが、以降の作品への影響度合いを考えると納得の名作です。
本作なくして特撮作品は発展しなかったろう。と断言できます。
アナログ特撮映画の傑作
午前十時の映画祭13で上映されたので見ました。
この映画はテレビサイズで何度も見ていましたが、劇場でみるのは初めてです。
デジタルリマスタリング、大画面ということもありますが凄い迫力ですね。CGでは感じられない重みがあります。
ストーリーにはツッコミところはありますが、映画開始10分ですでにモゲラ(敵のロボット怪獣)が現れ、一気に話が盛り上がり、どんどん引き込まれます。
モゲラが電線に触れると手前にある家の電気が点滅するところなど、細かな特撮の演出にも驚きました。ポスターにモゲラが映っていますが、それほど登場シーンがないことも、何故か新鮮に映ります。
過去の名作をこうして見ることができて嬉しいですね。
タイトルなし
午前十時の映画祭にて
主要キャストがラドンと同じ
自衛隊や海外の要人などエキストラが大勢
ウルトラマンか戦隊物の走りなのか?
地球外生命体ミステリアンの外見はもう少し想像力が欲しかった 高度文明だがハイブリッドのために地球の女性拉致というのもちょっとアンバランスな要求のように思えた ツッコミ所は満載だけど、エスカレートする攻撃や拡がる侵略範囲、戦時には女性は戦利品のように扱われるのは実際の戦争を揶揄しているのかと感じた 地上4万6千キロのステーションや衛星など現代にも通じる示唆的な内容 場所的にも高度なテクノロジー(兵器限定)もあの宗教法人を思い出した
高らかに鳴り響く伊福部昭の音楽
午前十時の映画祭にて鑑賞。
怪獣はでなくとも、ミニチュア技工や火薬の迫力などの特撮の醍醐味は十分にあるため退屈しない。
実際の兵器やオリジナル兵器、モゲラ等のメカの魅力がつまっており、音楽とともに気持ちが盛り上がる。
小松崎茂のイメージそのものが、ワイドスクリーンに登場し活躍するのですからもうたまりません
小松崎茂、本作はこの名前につきます
日本が世界に誇るイラストレーター
シドミードによる2001年宇宙の旅が公開されるまで、世界最先端のSF世界のイメージを作りだし続けた偉人です
その影響力は日本はおろか世界中に影響を与え、21世紀の現代においてはレトロフューチャーの古典として再評価もなされている人です
クレジットにはこの名前はどこにもでてきません
しかし登場メカを一目みれば、この人の作品であるとオタクなら直ぐに解ります
小松崎茂謹製との大きな判子が押されているも同然です
その小松崎茂のイメージそのものが、ワイドスクリーンに登場し活躍するのですからもうたまりません
本作の価値は殆どそこにあると言えます
ゴジラ、ゴジラの逆襲、空の大怪獣ラドン
この路線は早くも行き詰まりマンネリ化が避けられないのは明らかです
それに対する回答が本作であった訳です
予算のかけ方も、俳優の配役も、製作側の意欲も並々ならぬものを感じます
米ソの宇宙競争真っ只中を先取りしたテーマ設定も正しい方向です
その方向で当時世界最先端ともくされていた小松崎茂の起用も大正解です
必ずや世界に輸出できるものが撮れるはずでした
ところが、脚本の出来の悪さは目を覆うばかりなのです
あまりにもレベルが低くすぎます
小松崎茂の素晴らしいイメージにストーリーが丸ごと引っ張られてしまい、大人の鑑賞に耐えうる特撮映画を作るのだという本当の製作目的が忘れて去られてしまっているのです
小松崎茂のイメージは本当に素晴らしく、そのまま作られたミニチュアも素晴らしい出来映えです
しかし製作側がそれに我を忘れてしまっているのです
しかも小松崎茂の監修下にないセット美術はチープでアート性の欠片もないものになってしまっているのです
なんともアンバランスなのです
結局出来上がった本作は、単なる小松崎茂の世界のイメージ作品になってしまいました
これを一層押し立てていくしか本作の発展性はなくなってしまったのです
それでも、根っからのSFファン、小松崎茂のイラストを飽きずに隅から隅まで舐めるように見ていたような人間ならば、アルファ号やベータ号が黒煙を吐きながら、空飛ぶ円盤と交戦したり、マーカライトファープのパラボラから光線を出すだけで、本作の内容にもう満足してしまうのです
こまけーこたあ、いいんだよ!野暮はいうな!と
本作の意義はそこにあります
最初期のオタクに多大なる影響を与えたところにあるのです
モゲラについて蛇足
メカニコングやメカゴジラの出発点になったのは当然ですが、巨大ロボットというコンセプトの提示は、実は鉄人28号の方が2年は早いです
しかし、軍事兵器として量産される巨大ロボットいう考え方は早すぎるほどの概念です
モビルスーツに至る道の源流はここにあるのです
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