「TOHO SCOPEに映える富士裾野の科学戦争!」地球防衛軍 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
TOHO SCOPEに映える富士裾野の科学戦争!
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DVDで3回目の鑑賞。
地球の科学力を凌駕する侵略宇宙人に対して、人類が大同団結。地球防衛軍を結成して敢然と戦いに挑む。日本映画において、このジャンルの作品は本作が初かもしれません。
富士裾野の集落の夏祭りの日、不穏な山火事が発生するところから物語がスタート。科学者の失踪や続発する奇怪な現象で不安を煽ってからのモゲラの登場はまさに演出の勝利でした。
電子音を発し黙々と進撃するモゲラは、ナイト・シーンによって不気味さを醸し出していました。身長がゴジラの2分の1に設定されたことで精緻さを増したミニチュアも目を引く。
富士の裾野で展開されたミステリアン要塞への総攻撃が圧巻でした。東宝初のパラボラ兵器「マーカライト・ファープ」から放たれる光学合成による光線が鮮やかなことこの上無し。
大小のミニチュアで表現された遠近感がシネマスコープ画面に映えて、めちゃくちゃ迫力がありました。このための富士の裾野だったのかと、巧みな演出が素晴らしかったです。
[余談1]
宇宙人のモノマネとしてお馴染みの喉を手で叩きながら発声する「我々ハ、宇宙人ダ」は、本作での土屋嘉男演じるミステリアンの司令官の話し方のモノマネがその始まりだそうな。
[余談2]
平田昭彦と河内桃子は何故こうも結ばれないのか?
そして最後に教訓を語るのはやっぱり志村喬。
[以降の鑑賞記録]
2020/10/16:Blu-ray
2022/06/11:Amazon Prime Video(東宝名画座)
2023/08/27:Blu-ray
※修正(2023/08/04)
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