「観てて真綿で首を絞められていく感じ」近松物語 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
観てて真綿で首を絞められていく感じ
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全体的な完成度は高く、特にモノクロの絶妙な光加減を意識した映像は非常に素晴らしいものだった。また、音楽、セット、さらに役者の演技も素晴らしかった。あと、この時代の映画としては意外にセリフが聞き取りやすかった。
ただ、肝心のストーリーについては、いまいち乗れなかった。
冒頭、不義密通の罪で磔にされる男女のシーンが出てくるが、明らかに主人公2人の最期を暗示させるものであり、 ある程度想像できてしまうストーリー展開は私好みではない。結局、じわじわと真綿で首を絞められるように最後まで見させられるので、救いのない、やるせない気分にさせられる疲れる映画であった。
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