劇場公開日 1983年7月16日

「アイドル的な人の映画は、生きのよさが命だと思った。」探偵物語(1983) Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アイドル的な人の映画は、生きのよさが命だと思った。

2014年9月23日
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薬師丸さんがすごい。超可愛いし、演技うまいし、歌もうまい。
何よりもスターオーラがすごい。北斗の拳のラオウ並です。
他のベテランの女優さんの若い頃の映画見ると、皆、若くてきれいだけれど、薬師丸さんの場合は、異次元のレベル、パラレルワールドの住人です。今もきれいだけれど、別の人物みたいです。

アメリカの父の元に行くことになった、お嬢様女子大生の新井直美(薬師丸さん)は、あこがれの先輩、永井に海に誘われる。
ホテルに入った二人の部屋に、叔父と名のる探偵、辻山秀一(松田優作さん)が来て、先輩を家に帰してしまう。
辻山は直美をガードするために雇われていたのだ。
対立する二人。
直美は、先輩との関係を戻そうとするが不調、辻山に手伝ってもらううちに、二人の距離は近づいていく。
そんな中、辻山の元妻、幸子が殺人事件に巻き込まれる。
ヤクザの岡崎組の跡取りを殺したと疑われ、追われていると、辻山のところに逃げ込んでくる。
協力を申し出る直美、二人はヤクザに追われながら、真犯人を探すことになる。

赤川さんの原作だから、軽いサスペンスタッチの恋愛映画なのだけれど、結構エロいシーンも入っているし、残酷なシーンも入っている。
それでいて、「ローマの休日」的な雰囲気もあるし、いい感じになっている。
それ以上にいいのは、今はほとんどないけど、さえないオッサンとアイドル的な女性の恋愛映画になっていること。
今は少女漫画原作の、スーパーイケメンと、さえない少女の恋愛映画ばかりだけれど、こういう映画もあっていいというか、こっちの方が、個人的には好き。
それに売れっ子の女性アイドルは、スーパーイケメンとの恋愛映画、あるいはラブコメ映画は、ファンが黙っておらず、できないから実際には見ることができない。
それだったら、盛りを過ぎてから女優に転身して撮るのではなく、一番生きのいい時に、このパターンで、多少本格的なアイドル映画やってくれたら、面白いと思う。
AKBの渡辺麻友さんみたいな人の主演で、本作みたいな映画見たいと思うのは、私だけではないと思う。

Push6700