劇場公開日 1979年10月6日

「題名からカッコ良い。」太陽を盗んだ男 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5題名からカッコ良い。

2025年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

とても面白かった。

70年代という事もあって受け入れられるのか心配だったけど、最後まで面白く観れました。

沢田研二さんの演技を初めて観たけど、
当時はバリバリのアイドルだったと思うのだけど、
アイドルらしからぬというか、
華々しさとは無縁で虚無感を抱える主人公を
見事に演じられてて驚きました。

主人公はラスト付近で菅原文太さんが言うように
一番殺したい相手は自分だったのだと思う。

プルトニウムを盗む時も、ここで殺されても良いと思って施設に入ったんじゃないだろうか?
原子爆弾を作って、国を脅してみてもこれをやって欲しい
と言う欲求もなく、
菅原文太を相手に選んだのは、
こう言う男になりたかったと言う憧れで、
ラジオパーソナリティにも好意を伝えられない
自分のことが嫌いだったんじゃないかなと思いました。

後半のアクションシーンはいかにも70年代と言う感じで
楽しかったし、沢田研二と菅原文太の対決がこんな風になるとは思いもせずラストまで面白かったです。

あれだけ綿密に計画を練ってたのに、
授業で原子爆弾の作り方を教えてるのは笑いました。

奥嶋ひろまさ
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