劇場公開日 1968年7月21日

「アースジャイアントを見て巨人モーグを思い出した正月の夢・・・」太陽の王子 ホルスの大冒険 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アースジャイアントを見て巨人モーグを思い出した正月の夢・・・

2020年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

萌える

 小学生の頃、近所の子たちと一緒に東映まんがまつりを観に行った。多分、68年ではなく次の年に上映されたもので、子供一枚が50円だった記憶がある。その後、社会教育センターなどの無料上映会など、何度も鑑賞する機会に恵まれ、10代での鑑賞回数が10回を越えてしまったほどだ。なぜそれほど何度観ても飽きなかったのか?それは子供向けと思わせておいて、製作者側の理想社会主義的な思想が反映されていることもあり、観る度に新しい発見をしたからに他ならない。

 ただ、今見てみると、台詞を覚えている自分に驚いたり、ジブリの原点と思われる箇所に興奮を覚えたりもするが、狼やネズミに村を襲われるパニック部分が静止画になっていることに愕然とする(動いてなかったのね・・・)。さらにヒルダの冷たい雰囲気に憧れていた少年時代とは違い、ルサンとピリアの結婚式風景に感動してしまう。

 冒頭の設定なんてのは『未来少年コナン』とそっくりなので、やはりヒルダをラナちゃんと比べてしまう。悪魔グルンワルドの妹という設定だが、悪しき心を追い払うと人間になることが出来るなど、やはり魅力的なキャラなのだ。さらに細かな人物設定は丁寧に分けられていて、ここまでキャラにこだわりを見せるのも天才集団のなせる技だったのだろう。

 まずは懐かしさいっぱい。ヒルダの友だちのリス・チロ(小原乃梨子)の台詞に泣かされてしまった・・・おいおい。

kossy