大東亜戦争と国際裁判
劇場公開日:1959年1月3日
解説
「重臣と青年将校 陸海軍流血史」につづく新東宝のお家芸“戦争もの”の第四作。「悪魔と天使の季節」の共同執筆者館岡謙之助の脚本を、「薔薇と女拳銃王」の小森白が監督、「ソ連脱出 女軍医と偽狂人」の岡戸嘉外が撮影した。音楽は「人形佐七捕物帖 腰元刺青死美人」の小沢秀雄。「侠艶小判鮫 (前後篇)」の嵐寛寿郎をはじめ、高田稔・細川俊夫・坂東好太郎・高倉みゆき・小畑絹子・北沢典子ら大挙出演。
1959年製作/104分/日本
原題または英題:The Pacific War and the International Military Tribunal
配給:新東宝
劇場公開日:1959年1月3日
ストーリー
一九四一年、幾多の折衝にもかかわらず十二月七日、日本は対米国交断絶の最後通牒をワシントンの日本大使館に送ることになった。そして野村、来栖両大使がその書類をもって大使館を出るころ真珠湾に奇襲攻撃が加えられた。華々しい緒戦の勝利。だがミッドウェー、ガダルカナルの敗戦を境に、日本は敗北の一途をたどり、一九四五年七月ポツダム宣言の発表につづく広島・長崎への原爆投下によって八月十五日、敗戦を決定した。三十日には厚木にマッカーサー元帥が進駐、九月二日ミズーリ号で降伏文書の調印が行われた。つづいて戦犯として東条英機が逮捕され、近衛文麿は自殺した。戦犯摘発は容赦なく進み、各国の検察団も続々入京した。一方、戦犯となった被告を弁護すべく日本人弁護人団が結成された。A級被告は二十八人。そして二十一年五月三日、国際軍事裁判の幕が切って落された。インド、オランダ、カナダ、イギリス、アメリカ、豪州、中国、ソ連、フランス、ニュージーランド、フィリピンの順で判事が着席、裁判長ウェッブ判事が開廷宣言文を読み上げた。静かな被告席の中にあって大川周明だけが落着かず、東条の頭を手で打つ一幕もあった。裁判は起訴状の朗読につづき罪状認否に入ったが、被告全員は無罪を申立て早くも波乱を呼んだ。清瀬弁護人が立上り国際裁判の管轄に対する動議を提出したが、首席検事キーナンは「この裁判は世界の平和と安全のために正義の正しき執行である」と述べ激しく対立した。裁判は、その後十ヵ月にわたる検察側の、日本の侵略行為に関する立証につづいて二十二年二月から被告の抗弁に入った。清瀬弁護人は、この戦争が日本の生存のために万止むを得ず自衛権を行使したことを説明、その証拠として開戦前夜の世界情勢と日米和平交渉の真相を明るみに出した。しかし、二十三年十一月十二日、運命の日は来り、東条ら七人の絞首刑を初めとして各被告に判決が下された。米国最高裁に提出された訴願も却下され、十二月二十三日、花山師と最後の言葉を交した被告たちは絞首台上へと登っていった。
スタッフ・キャスト
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近衛総理高田稔
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山本大将竜崎一郎
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東条総理嵐寛寿郎
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東郷外相林寛
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及川大将若宮隆二
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嶋田大将九重京司
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杉山大将松下猛夫
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来栖大使細川俊夫
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野村大使近衛敏明
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岡田先任参謀高松政雄
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米内大将坂東好太郎
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山下中将小林重四郎
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伊藤中将舟橋元
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吉田茂奥野竹松
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鈴木総理武田正憲
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阿南陸相岡譲司
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重光葵堀内貞男
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梅津大将山田長正
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広田弘毅清水将夫
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清瀬弁護人佐々木孝丸
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林弁護人沼田曜一
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島津弁護人江川宇礼雄
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東条夫人高杉早苗
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東条君枝(長女)小畠絹子
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東条満喜枝(次女)栗山みどり
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近衛夫人若杉嘉津子
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近衛次男和田桂之助
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広田夫人徳大寺君枝
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広田令嬢姉宮田文子
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広田令嬢妹北沢典子
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戸栗郁子(東京ローズ)高倉みゆき
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マッカーサー大将A・H・ヒューズ
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首席検事T・Bキーナンエド・P・マクダモット
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東条家の護衛畠山鮎川浩
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神風特攻隊基地司令飛行長若杉英二
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特攻隊山田中尉小高まさる