劇場公開日 1956年12月26日

「令和の現在である意味一周回って新鮮な特撮演出が釘付けに」空の大怪獣ラドン シネマスターさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0令和の現在である意味一周回って新鮮な特撮演出が釘付けに

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

前にゴジラ特集番組でこの『空の大怪獣ラドン』という作品が紹介されており、たまたまタイミングと時間が合ったので鑑賞。ちなみに『午前十時の映画祭』という古い映画をデジタル化したサービスで見ました。今回が初です。
内容は人間の炭鉱工事と環境条件が原因で復活したヤゴ?の祖先が工事員を数人殺めるところが序盤で、中盤からそのヤゴ祖先の住みかに巨大な卵🥚が存在し、孵化したラドンの雛が親と共に人間に被害を与える。怪獣あるあるの人間都合で住みかを追いやられるパターンです。
この日本の特撮はジオラマ、模型での表現で、なんと言ってもその迫力。作り物とはわかるもののなんだか作成者たちの作業工程が勝手にイメージされ、そのラドンは生き物と捉える錯覚に陥りました。注目のラスト、ラドンが噴火した溶岩に焼けてしまうシーン。聞いた話だと釣り糸が切れ、ラドンがそのまま落ち焼けたが、結果的に火の蒸気の影響か躍動感ある動きとなりとても失敗とは思いませんでした。
今後もこうした作品を是非スクリーンで見れる機会が増えたらと思います。

シネマスター