劇場公開日 1989年8月12日

「賛否両論の突然の衝動的暴力」その男、凶暴につき Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5賛否両論の突然の衝動的暴力

2014年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

総合70点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )

 いつものだらしないお笑い芸人のビートたけしが、北野たけし監督になった途端に豹変する。とぼけた態度から、法も社会秩序も無視した本能と衝動のままの躊躇のない突然の暴力が噴出する。今でこそ普通に受け入れられ評価されている北野監督だが、公開当時は巷で賛否両論だった。初めて観たときには彼の内面にこのような本性が隠れていたことに驚いたし、まだまだ荒削りだけど誰の真似でもないその刹那的な雰囲気を作り出す演出力も面白いと思った。物語は無茶なんだけれど、このような独特な暴力的雰囲気を堪能する作品であり、その後の北野作品の基が観られる作品でもある。

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Cape God