戦国自衛隊のレビュー・感想・評価
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歴史はどのくらい変わるのか?
元クーデター同志、暴行・凌辱・略奪・仲間割れ。どんな理想があったのかはわからないがクーデターの首謀者がよく似合う渡瀬恒彦。彼女に会いに行こうとするにしきのあきら、彼についていく鈴木ヒロミツ。子供と仲良くなって戻らないと決めたかまやつひろし等々・・・
歴史を変えちゃいけないというタイムパラドクスを主張する江藤潤だったけど、途中からはどうでもよくなったみたいだ。景虎と天下を取ると腹を決める千葉真一だったが・・・
真田広之のヘリコプターでのアクションや薬師丸ひろ子の少年兵姿もいい。
自衛隊が戦国時代にタイムスリップ。 やがて勝手な行動をとり始める隊...
自衛隊が戦国時代にタイムスリップ。
やがて勝手な行動をとり始める隊員たち。◯◯や夜這いなどヤバいシーンも。そして目指すは天下取り。
武田軍vs自衛隊、ここだけでも見るべき圧巻のシーン。おそらくは怪我人、死んだ馬が少なくはないだろう、現代ではもう不可能なアクション。千葉真一、真田広之、ジャパンアクションクラブお見事です。ちょい役で出てくる豪華キャストも見もの。昭和世代なら確実に楽しめます(笑)
BS12
自衛隊が戦国時代にタイムスリップ
伊庭三尉率いる自衛隊の部隊が時空の狂いにより
戦国時代にタイムスリップしてしまう。
そこで彼は長尾景虎と出会う。
奇妙な友情で結ばれた二人は協力し戦うことになる。
武田信玄を打ち取った伊庭は天下を狙い京に向かう。
そこに彼らを待ち受けていたものは・・・・・
半村良原作の超SF時代劇アクション映画の決定版 !
伊庭役の千葉真一と景虎役の夏木勲の渋い演技が光る。
エンターテインメント映画として最高に楽しめる角川映画の傑作。
父は自衛隊員で戦国時代にタイムスリップ
半村良のSF小説を映画化した1979年の作品。
以前、リメイク版の『~1549』でも書いたが、当時の角川映画の破天荒さ、スケールを象徴する大作。
いや、70年~80年代どころか、今尚『犬神家の一族』と双璧を成す角川映画の看板人気作。
今回、久々に鑑賞。鑑賞の理由は、言うまでもない。追悼。
久々に見ても、思った。
破天荒とはいい意味で。
別の言い方をすれば、ツッコミ所満載、決して出来映えのいい作品ではない。
演習中の陸上自衛隊の一個小隊が戦国時代にタイムスリップ。
何故…?
戦車やヘリがずっと動いていられる謎。弾薬の補給は…?
隊員それぞれのエピソード。でも巧みとは言えず、とっ散らかってる印象。
元の時代に戻るには、天下を取り、時の流れに抗う。何故に謎の宣戦布告。
この時代の誰も殺してはならぬと言ってたくせに、最後は近代兵器で無差別攻撃。
…などなどなど、挙げたらキリがない。
しかし、それらを敢えて凌駕するエンタメ無双。
本当にアクションとしてのスケール、デカさ、迫力、たっぷりの見せ場は、日本映画歴代の中でも稀有と言っていい。
自ら危険なスタントやアクション監督も務めた千葉真一のこだわり。
戦車、ヘリ、機関銃などの近代兵器対弓矢、鉄砲、落とし穴などの戦国奇策。クライマックスの大合戦は何だかんだ言って最大のカタルシス。
荒唐無稽こそ、褒め言葉。
終始、ノーテンキな娯楽作ではない。
仲間割れ。欲望や本能剥き出し。近代兵器で敵ナシの如く、抑圧。
戦国時代の武器で近代兵器に勝てる訳が無い…否! 人数では圧倒的にあちらが勝る。多勢に無勢。次第に劣勢になっていく…。
何故、俺たちがこんな目に…? これは運命か、時の流れに抗ったからか…?
そんな中で育まれていく、伊庭義明三等陸尉と後の上杉謙信こと長尾平三景虎の友情。
景虎は自身を戦乱の世でしか生き甲斐を感じられない男と表す。
そして伊庭の中に、自分と同じものを感じる。
それに刺激されたかのように、感化されたかのように、伊庭の中の眠っていたものが目を醒ます。
共に天下を取ると誓い合う。
武器だけあって平和ボケした生温い時代に戻るより、この時代で闘う。
聞こえによっては、危険思想。
闘う事の愚かさ。
別行動を取っていた伊庭と景虎が信玄軍討伐後再び顔を合わせた時…、“天下人”はただ一人。
戦で倒れた武士たち。
元の時代に戻れぬまま、死んでいった隊員たち。
そして伊庭。
本作は端から負け戦の様式をまとっていた。
そこが、リメイク版と強烈なインパクトと余韻の違う所。
…いや、もっと日本的な言い方をしたら、
滅びの美学。
本格時代劇や『戦国自衛隊』の新版を作りたいという構想があったらしい。
最近はバラエティーなどで姿を見る事が多かったが、やはりスクリーンで、いぶし銀のアクション・スターの姿を見たかった。
まだまだハリウッドにリスペクトされ、挑戦する姿も見たかった。
コロナによってまた一人、命を奪われていった…。
改めて、千葉真一さんのご冥福をお祈り申し上げます。
愛の形に不寛容だった昭和。
ベタに黒澤な騎馬隊と本物ヘリ戦車を並べれば大作感二倍という安直な企画意図による世界映画史上最も荒唐無稽な一本。
本当にヘリにぶら下がりたがるサニー千葉はMIトムクルを40年も先取りしていたと知る。
岩場で褌の男二人が語り合うだけなのは昭和が愛の形に不寛容だった証しか。
60~70年代日本映画のダメなところが作品を台無しにしている好見本だ
残念な事だが正直つまらない
千葉真一初めアクションシーンは素晴らしい
だが映画作品としては全くつまらない
本当に残念としか言いようがない
製作方針が痛快アクションに徹し切れてない
そもそも戦国自衛隊とは何かに政治性を持たしているのは間違いだ
歴史という正統なものに対する自衛隊のクーデターと言う政治性を主張しようという演出意図が透けていては痛快もなにもあったものではない
90分程度に短縮された海外版は観ていないが、そのような不純物をバッサリ削ぎ落として編集し直した方がはるかに面白い作品になったはずだ
無駄に冗長なシーンも多すぎる
その中でも岡田奈々と薬師丸ひろ子は美しいのは認めざるを得ないのだが
60~70年代日本映画のダメなところが作品を台無しにしている好見本だ
舞台は戦国、テイストは昭和
カット版を観てしまったようだが長く感じられたのでまあ良しとしよう、完成度を云々する作品でもなし(笑)
この時代としては頑張ったと思う。左翼が元気だった時代だし。でも隊員をヒーローとしても描いていないんだよな。随分自由に作ったもんだ(笑)
信玄は見せないほうがよかったのではない?しかも姑息な方法で首級を上げちゃうし。
ところで小野みゆきが一番怖かった(笑)
原作未読
期間を置いて何回か観賞しているが、この作品自体は理屈に合わない。
人を殺すなとか言ってはいるものの、なし崩しに人を殺す展開。
兵器の差で戦いに勝つが、後の事は全く考えておらず、兵拈及び戦術も無為無策。
勢いだけで乱暴に作った感が強い。
隊員の混乱はあまりにも酷く、愚連隊レベル(笑)
山賊と化して村を襲っている姿とか、当時の自衛隊がこの内容をよく許したと思う。
歴史はおれたちに何をさせようと言うのか?
とキャッチコピーは壮大であるが、無理矢理なアクションシーンが多い。
離反した部下の船を奪い返すつもりでワザワザ狙撃兵を配置して、部下を倒し無傷で船を得たにも関わらず、その後船を破壊…始めっから船ごとやったらどうよ?と思ってしまった。
金掛かってるのはわかるんだが、雑な作りで残念。
タイムスリップと歴史の狂いについての考証が自衛隊員の中でちゃんと行われないので、見ている方も「こいつら何もかんがえんのか?」とモヤモヤした気分になる。
凄い
アクションシーンの迫力、隊員間での人間関係、自衛隊が戦国時代へのタイムスリップという設定、どれをとっても一流の作品だと思います。
自衛隊VS武田軍の戦いは日本映画史上に残る名シーンだと思います。何回でも見れます。
歴史というものが意思のある一個体として存在してるかのように描かれて...
歴史というものが意思のある一個体として存在してるかのように描かれていて
自衛隊vs歴史 という構造になってる。
そういう発想って、稀。
何故天下を取れば昭和に戻れると信じてるのかは謎。
モンスター映画とかゾンビ映画とかによくあるのは、我々の本当の敵は、人間だった、という構成。
前半で渡恒彦がその役を担う。
ソニー千葉がめちゃくちゃカッコいい。
アクションも迫力満点。
自衛隊を策で追い詰める武田信玄ってのも良いんだけど、
馬たちが可哀想でした。
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