劇場公開日 1961年3月19日

「リメイクされるのには訳がある」ゼロの焦点(1961) きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0リメイクされるのには訳がある

2020年9月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

いま、観おわりました。

うーん、たまたまリメイク版を先に観ておりましたので、話の展開は分かりましたが、この旧版はあまりにもシナリオが荒削りでびっくり。粗雑な編集で混乱する時系列を、主人公の長台詞でなんとか解説。犯人も崖の上で延々と種明かしの自白をするとか。
こんなんで封切り当時の観客が満足したのか不思議です。

エスパー禎子=久我美子は活躍が過ぎて異様。まるで彼女、東京から捜査に入った警視庁の1課刑事です。(笑)
⇔ リメイク版の広末涼子のうろたえて何も出来ないくらいのほうが自然。

旧版の出来の悪さをリメイク版はそうとうに手直しして、まともにした。

ただ、有馬稲子!と高千穂ひづるの車中と、橋の上での身の上話シーン。そして能登の荒波を写すキャメラはこちらに軍配。

女優3人ばかりに焦点が当てられていて男性俳優はまったく魅力ゼロ。スタアを見るための“女優ブロマイド映画”ですね。

旧版65点、
新版90点といたします。

それにしても、
こんな大昔の映画を最近の日付で何人もレビューしているとか・・これも摩訶不思議現象です。(驚)

きりん
kossyさんのコメント
2020年9月30日

すみません。
砂の器の時代と勘違いしてました!
1961年にはまだ市電が走ってました・・・ごめんなさい。

kossy
kossyさんのコメント
2020年9月30日

きりんさん、広告の件は新しい方です。
多分、音楽・音響が良かったし、加藤嘉さんが迫力あったから満点にしたのですが、新しい方は大画面で見るとCGが多くてマイナス要素もあったと思います。
市電は旧版の時代にはもう無かったから、それが描かれればもっとノスタルジーに浸れたかもしれません。原作では市電の描写があった気がする・・・

kossy