聖獣学園のレビュー・感想・評価
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多岐川裕美の衝撃デビュー作
「聖獣学園」は修道院が舞台のエロティック・バイオレンス。修道女だった母の死因を突きとめるため、修道院に入る多岐川魔矢の復讐と惨劇が始まります。主演の魔矢役でヌードを披露し、拷問シーンなど体当たりの演技を見せた多岐川裕美の衝撃デビュー作。芸名は主人公の多岐川を取って、多岐川裕美としている。共演は、魔矢と知り合う夜の手配師・健太に谷隼人、修道院の院長に森秋子、副院長に三原葉子、少年刑務所出身の助修女・松子に山内えみこ、清純でひたすら神を信仰する久子に渡辺やよい、本部の司祭に渡辺文雄などの魅力的なキャストが揃った。監督は「トラック野郎シリーズ」全作を手掛けた鈴木則文。藤純子演ずる「緋牡丹博徒シリーズ」の脚本を手掛け、緋牡丹お竜のキャラクターを確立させました。任侠・ポルノ・格闘・アクション・漫画など多彩なジャンルの作品を発表しており「女番長シリーズ」など不良性感度のB級娯楽映画を良識ある人々から批判されながら撮り続けました。映画賞などとは終生無縁でしたが、映画界への功績は大きい。サービス精神にあふれた鈴木則文ワールドを堪能されたい。
渡辺文雄を見る映画
多岐川裕美のマボロシのデビュー作(黒歴史ともいう)。こう毎度毎度渡辺文雄を見ていると、文雄見に行ってんだか、名和広見に行ってるんだかわからなくなりますな。個人的には毎回三原葉子がオナる(with多彩なズリネタ…張り型、バター犬、洋ピン等)のを見続けて幾星霜という気もしますがまあいいや。ストーリーは多岐川裕美が死んだお母さんの謎を探求するため男子禁制の女の園修道院に潜入し、母を殺した人々に復讐するというもの。多岐川裕美のお人形さん的美貌(とちょっとタレ気味のパイオツ)が見所。ストーリーはケレンミの連続というかそればっかりというかなんつーか、まあプルコギを食べた後にフォアグラ食って満漢全席に挑むみたいな感じ。谷隼人+タコ八郎というメンツで腹いっぱい、ゲップがでるあたりでドーンと渡辺文雄という、まさに胃袋の限界に挑戦という趣です。満腹のあまり苦しくなってくるとすかさず三原葉子が谷隼人に(よがりまくって)犯されて「32歳と4ヵ月守り通してきた純潔をおぉぉおおお」とか絶叫するし。いやそれはさすがに嘘だろお前!という観客の突っ込みは全て多岐川裕美の能面顔と渡辺文雄の濃すぎる演技で虫下しされるのであった。それはさておき、内容的には、唐突な司祭(渡辺文雄)の長崎被爆体験の告白やらに代表される陰々滅々といった展開で、画面色調も暗く、いつもの鈴木則文監督作品のような明るさがない分冗長で、いささか刈り込み不足という気がする。(あと谷隼人にはもうちょっとコメディリリーフとして登場して欲しかったな)多岐川裕美の白い柔肌にぎりぎりと食い込む茨のつる!降り注ぐ鞭!飛び散る鮮血!女の園で繰り広げられる痴態!司祭様、大きいのはお鼻だけじゃないのねとおすがりする女体の蠢き!なお、本作品で初めて「この物語はフィクションであり実在の」云々という脚注を見た。徳川セックス禁止令ですらでなかったのに。VIVA!大人の事情。
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