劇場公開日 2005年6月18日

「組曲」砂の器 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0組曲

2022年6月1日
iPhoneアプリから投稿

ラスト40分に渡る組曲「宿命」の叙情あふれる調べに浸る。大胆な構成に骨抜きにされる。なぜ少年は逃げたのか、そして殺意の動機、周囲の解釈に依らない自我の発現。呼応する父の想い。丹波哲郎の短い説明。説明が少ないおかげで想像が広がる。演奏の上に汗が滴る加藤剛の笑顔が清々しい。
少し展開が突拍子もない所もあって戸惑ったところ。新聞のコラムからいきなり重要証拠に出会したり、大人になった写真を見て東京に飛んでいったり。流産から死に至る島田陽子、加藤剛が羽後の列車に乗っていたのもよくわからないところ。

Kj