「前半が好き」砂の器 ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
前半が好き
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午前十時の映画祭にて観賞。
前半、二人の刑事が犯人の手掛かりを追うシーンが、とても丁寧でわかりやすく(途中途中駅名を入れたりと人物がどこからどこへ向かうかがわかる)なんとも山田洋次的だなと思っていたら、脚本で参加していた。
この頃にノウハウを勉強したのか、それともこの頃からその能力があったのか、どちらにしても凄いなぁと感じる。
物語は早い時から犯人が示されるので、ミステリ的な楽しみ方ではなく、犯人の動機に興味を持たせる作りになっている。
後半は特に犯人である和賀の壮絶な人生に焦点が当てられ、日本にもこんな差別社会があったのだなと驚かせられる。
宿命という曲と共に幼少期の映像が流されるのだが、個人的に少し長すぎるかなと思ったが、両隣の観客は号泣していた。
これの現代版という訳でもないが、岬の兄妹を思い出した。
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