劇場公開日 1990年12月15日

スキ!のレビュー・感想・評価

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3.5島崎和歌子が素晴らしい

2024年7月21日
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90年。当時もこういうタイプの映画をまったく観るタイプではなかったが渡邊孝好監督の前作『君は僕を好きになる』を偶然観て、それが予想外に良くて、これも映画館に行った。そしてスキと言い切れるくらいに好きだった記憶があってなかなか再見するチャンスがなく、観たくなって神保町で35mm上映を観に。

野島伸司のなんとなくトレンディで軽やかな感じのラブコメ脚本を渡邊演出はポップで過剰でイタズラに満ちた感じでギャグあり長回しありで活きた舞台にしていく。そして公開時も印象に残ってたのが2つくらいある音楽で進むモンタージュシークエンス、ひとつがデート、もうひとつがそれぞれ街を彷徨うところ。リアルな渋谷の街中のスローシャッターじみたふたりの、特に島崎和歌子の帽子で顔を隠すあたりは素晴らしい。というか、ファーストカットから島崎和歌子がとてつもなくいい。バラエティで活躍していくうちにすっかり忘れ、いや昔はかなりとてつもなくかわいかっよな、あれは幻かと思ったら幻ではなかった。あのままであるが、かなりいい。
そしてモノクロのラストシークエンス、まさかの走っていく島崎和歌子に涙する。

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ONI

4.0『スキ!』(1990) 神保町シアターさんにて未DVD化・未配信作...

2024年7月21日
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鑑賞方法:映画館

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『スキ!』(1990)

神保町シアターさんにて未DVD化・未配信作品を集めた「一度はスクリーンで観ておきたい――忘れられない90年代映画たち」(2024年6月29日~8月2日)特集上映にて鑑賞。

『君は僕をスキになる』(1989)に続き監督・渡邊孝好さん、脚本・野島伸司さん、主演・大江千里さんが再び参集。
 映画初出演の島崎和歌子さんと織りなすスラップスティックなラブコメディー。
バブル全盛期の日本の勢いを体現するかのような島崎和歌子さんの元気ハツラツとした演技と渡邊監督の演出が令和の今ではめずらしいので見どころですね。
大江千里さんは主人公二宮同様、なりたい自分になるため平穏な生活を捨てニューヨークでジャズピアニストとして活躍している現実が、あまりにも映画のラストと似通って予言のようで驚きでした。

 上映後は渡邊孝好監督のトークイベントがありましたが、なんと島崎和歌子さんがサプライズ登場。まさか最前席から1mの至近距離で対面できるとは思いもよらず、34年前と全く変わらない美貌と美肌とキュートさにまたまた驚きでした。
長年大型番組の司会を務めているだけあって、お客さん一人ひとりの状況を把握、気づかいしつつ、思いっきり楽しませて、きちんと時間通りに締める進行力は流石でした。

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矢萩久登