劇場公開日 1984年2月11日

「アイドル時代の吉川晃司」すかんぴんウォーク うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アイドル時代の吉川晃司

2022年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アイドルの吉川晃司デビュー作にして、アイドルデビュー物語という、仕掛けを用いた野心作です。内容はもちろん本人の生い立ちとはかぶる部分もあれば、そうでない部分も。等身大の高校生が上京し、音楽で成功をつかむまでを描いている。そこには、成功と挫折がつぶさに描いてある。

この映画が当たったことで、「ユー・ガッタ・チャンス」という」続編も製作され、アイドルのデビューに映画を用いるという仕掛けもこのころから目立つようになった。

内容は、特にこれといってない。ファンなら見といても損はないよ、程度の、アイドルを売り出すための映画です。

後年、彼自身の活動がアイドルの範疇に収まらなくなり、過激な言動が注目を集めたことを思えば、映画よりも、吉川の生き方のほうがより面白く、波乱に満ちているので、どうも役者としての吉川晃司はこの頃から窮屈な印象を受ける。

2017.6.12

うそつきカモメ