人生劇場 飛車角と吉良常のレビュー・感想・評価

人生劇場 飛車角と吉良常

劇場公開日 1968年10月25日
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任侠オペラ雛形シリーズの完成形

人生劇場飛車角の1963を何度か観た。他の人生劇場シリーズは観たことがないのだが、この二作を知る限り比較しながら観た。

基本的なプロットは同じだが、この1968制作の飛車角と吉良常は内田吐夢が監督。あの『飢餓海峡』を撮った後だという。

同じ話を何度も映画化していて俳優さんもすこし変更しているがだいたい同じ面子。それでも客がはいった時代。芝居小屋でみるお芝居が映画になった感覚だろうか。そんなオペラ的ともいえるヤクザものの芝居だから客もつぎにどのような展開になるかわかっていて観ている筈。
後半宮川と飛車角を小金の墓前でひきあわせるなど、1963版よりも演出が洗練されてかなり見やすくなったように感じた。

とはいえ5年前の鶴田も高倉ももうすこし色っぽい印象だったのだが。ノリノリでやってる辰巳柳太郎がいい。ヒゲも程よく白くなっていて様になっている。
全体的に俳優たちのモチベーションというかエネルギッシュさがつたわってくるのは1963の飛車角のような気もする。が、改良はされているのもよくわかる一本だ。1963のラストシーンはノワールぽい終わり方だったので後味がかなり悪かったが、これはもうすこし観やすい。

暇があればヤクザ映画の原点、人生劇場シリーズを見比べてみてはいかがだろう。

泥エモンx
泥エモンxさん / 2014年12月4日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 興奮 知的
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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