「日本最大の暴力抗争、虚しきフィナーレ」仁義なき戦い 頂上作戦 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
日本最大の暴力抗争、虚しきフィナーレ
"仁義なき戦い" シリーズ第4作。
Blu-rayで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
第二次広島抗争ついに決着。高度経済成長が最高潮を迎える中、安定した秩序を求める世論が広島やくざを追い詰め、広島県警の威信を懸けた頂上作戦が齎したものとは…
いつ果てるとも知らない男たちの暴力衝動は、戦後世代の若者たちが燃やすギラついた青春の荒々しさも加わり、さらなる激烈さをもってついに頂点を迎えました。
街中で繰り広げられる流血事件。今までは巻き込まれるしかなかった市民の怒りも沸点に達し、物語は新たな局面を迎えつつ激烈なラストへ加速していきました。
移り行く時代の流れは、容赦無くやくざたちに降りかかって来ました。暴力が幅を利かせる時代が終わりを告げようとしている中、最後の花を咲かせるかの如く抗争は激化していく。
脚本の笠原和夫氏は本作を最終作と位置づけていたため、終局に向けて膨大な出来事が詰め込まれ、且つスピーディーに物語が編まれていきました。さながらジェットコースター!
世情の移り変わりの波に呑み込まれた挙句、やくざたちの仁義なき謀略と暴力に彩られた戦後裏面史は、誠に呆気無い結末を迎え、なんら実りの無いまま幕引きとなりました。
「間尺に合わん仕事をしたのぅ」。雪が降り込む寒々しい裁判所の廊下で交わされる広能と武田の会話は総括的な意味合いが籠められていて心に響き、そして刺さりました。
[以降の鑑賞記録]
2021/01/08:Blu-ray
※修正(2023/10/29)
地蔵菩薩🙏さんへ。
コメントありがとうございます。
とてつもない仁義愛! 敬服致しました!
女性には分からない…なんてとんでもない偏見ですよね!
私の女友達にもこのシリーズ好きな人いますもの。
「頂上作戦」は「広島死闘篇」の次に好きな作品です。
確かに武田が参戦したことで、よりカオス感が増しました(笑)
「枯れ木も山の賑わいじゃ言うが、枯れ木に山が食い潰されるわい」というセリフが好きです(笑)
ラストシーンの哀愁が堪りません!(笑)
syu32氏🙇
仁義コメントのフィナーレ😒個人的な実証例から😒
とある平日の午後、お土産渡しに、ご近所の奥様(裕福な同年代😖)を訪ねた時、お家からあのテーマ🎵が…よく番組で使用されてるアレよね?…と思ったら、ガッツリ本編見てはった😲😒😲…実話。
私たちの年代の女性に、意外と隠れ仁義ファン(極道の嫁とかじゃなく一般のね😅)がいるのは、何故か?…それは、このシリーズ出演俳優のイケメン時代を知ってるからです…😊
あと、今のバイオレンスが平気あるいは、物足りないのも…昭和のプログラムピクチャー時代や規制緩かったドラマの時代に10代を過ごしたからってのもあります…😄
観に行く作品によって、同行人が変わる私ですが…女一人はマズそうなのや、バイオレンスものは、哀川翔ファンの元ヤン女【幼なじみ】とメタルパンクやってるタトゥーだらけの女【ボーカル】の全然一般じゃない2人、別々にいます(笑)😅
2人共、そっち系嗜好派ですが、「仁義なき」から1作選ぶなら、本作「頂上作戦」って2人共言うのです。…私もかな?…いや、どれも良いんですけど😅…やはり、私的に白眉な、アキラさんにつきます。
「旅の風下に立ったことない」アキラさんが、代理戦争から参戦して以来、俄然話が面白くなり、さらに複雑怪奇に、混迷を増して、怒濤に怒号飛び交い、流血噴火のラストが、…静寂に冷え込んだ雪駄のシーン。良いですねぇ~泣けるよねぇ~😭💧…「女にゃわかんねぇ」なんて言わせませんヨ😅