「哀しき鉄砲玉の恋…」仁義なき戦い 広島死闘篇 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
哀しき鉄砲玉の恋…
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いつの世も権力者に良いように利用され、捨てられていく男たち。それは極道の世界に限ったことではない。広島死闘篇ではそんな若者の哀しい恋物語も絡め、情感に訴えかける。菅原文太の出番は少ないが、渋味を増し、自殺した若者・北大路欣也の葬儀で自分のために死んでいったことにこれっぽっちも意に介さないで過ごす村岡組組長の顔を横目にやるせない面持ちで過ごす文太の顔で終わる。鋭い眼光の成田三樹夫も格好良いし、北大路欣也、恋相手の梶芽衣子、傍若無人の千葉真一が好演。戦後の混乱期を経て、警察とヤクザの蜜月関係の終わりの始まりも描いている。
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