仁義なき戦いのレビュー・感想・評価
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血気盛ん
チャララ~、チャララ~。
3回目
菅原文太さんの訃報で、映画秘宝の杉作J太郎さんの文章が素晴らしく、そのタイミングで午前十時の映画祭で上映されていたので見て来た。多分3回目で、1回目はストーリーの構成の悪さみたいなものが気になってあまり面白くなかった。2回目は特集ムックを読んで、場面場面の圧倒的な感じが楽しかった。3回目はコンディションに失敗してかなりうとうとしたのだが、景気のいいテーマ曲が掛かるショッキングな場面で目を覚ますのを繰り返しつつ見た。登場人物を大分把握できるようになってきた。
文太さんのあまりの人の好さで、つい人殺しをしたり服役したりする人生のままならない感じがよかった。松方弘樹がかっこよすぎて、おいしいとこ取りしすぎだったり、唇の赤すぎる金子信夫と奥さんの心底憎たらしいところも面白かった。
寝てしまったとは言えスクリーンで見れてよかった。そのうちまた見るだろう。
(追記)
4回目、DVDで見る。何度見ても面白いのは毎回ストーリーを追うのが大変で、忘れてしまうからだろうか。梅宮辰夫以外に似た人が二人いたような気がする。菅原文太が指を詰めたのに、金子信夫は特に気にせず政争の具にしていたのがひどい。松方弘樹が女のアパートで菅原文太に会って、文太が胸ポケットに手を入れた途端大変なビビりようで面白かった。
文太さんフォーエバー
暴力表現が苦手な人にも
是非見て欲しい作品。
食わず嫌いで、広島出身というのに長いこと見られなかった。
しかし、一念発起して見てよかった。
暴力表現よりも、描かれる人間関係の方がよほど魅力的で、スピード感あふれ、どうしてそうなった、がよく分かる。
いや、やくざの人とは分かり合える部分などない、と思いこんでいたが、やはり同じ人間なんだなと思う。
そして、キャラクターの中でも魅力的な人は、なんでかかっこいいのである。
そうして、これは上質なフィクションでありながら、一部はリアルに存在することである怖さがジワジワと迫る。
やくざの世界は、人間の縮図なのだ。
余計なセリフはなく、どんどん時代が変わる様子に、モットーを変えようとしない主人公が映えるのだ。
劇場での初観賞
心に残る登場人物と名言の数々。
非常に良かった。
冒頭に戦後の混乱期を描きつつ登場人物の紹介が延々と続くのですが。
正直な話、数が多く誰が誰やらという事で大いに混乱。
名前が覚えられないことで作品自体を楽しめないのでは、という不安があったのですが…心配無用でした。
上映時間99分という(現在では)比較的短めな尺の中で、多数の組や組員が登場して時代の変遷を追っていく。
序盤は混乱するものの、抗争を通して徐々に人物が絞られていく。
山守組を中心に描かれる中で主要な人物は登場し続けて各々の個性を存分に発揮。
役者陣の“顔力”も相まって鑑賞後は顔と名前、そして数々の名言が心に刻まれました。
特に心に残るのが菅原文太が演じる広能昌三。
本作の主役である彼は昔気質の性格で周りに好かれつつ利用される。
そんな彼が或る事を行う前夜に吐き出す「あとがないんじゃ、あとが…」。
そしてラストのあの台詞!!
その他、松方弘樹演じる坂井の神輿の例えや山守夫婦の夫婦泣き落とし芸 等々。
挙げていくとキリがない程に良い台詞に溢れていました。
登場人物が魅力的でかつ溢れる良い台詞。
血で血を洗う抗争の中描かれる漢達の絆と確執。
嫌が応にもアガるお馴染みの音楽。
他に何が要る?
「第二回 新・午前十時の映画祭」の上映作品として劇場で鑑賞出来て幸せでした。
東京での次回はTOHOシネマズ 六本木ヒルズ(8/9-22)だそうなので機会があれば是非。
オススメです。
マジ世界に輸出すべき!
永遠のマスターピース
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