仁義なき戦いのレビュー・感想・評価
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山守のおやっさんの憎たらしさよ
改めて観るとこんなにストレスフルな話だったのか。縁故で超絶ブラック企業に入っちゃった非凡なお人好しがなかなか社長に愛想を尽かさないばっかりに平凡な社員がどんどん死んでいくっていうね。これはキツい。
血気盛ん
血気盛んとはまさにこの事。生と死が隣り合わせにあって、安心して眠れる日などなくヒリヒリするような日々。成り上がろうとするヤクザと役者としての立場がマッチして何だか緊張した。菅原文太さんを始め梅宮辰夫、松方弘樹も良かった。このカットに全てを刻もうとしてるかのようなカッコ良いシーンが幾つかあった。組同士の関係性と時間の流れで誰がどの立場になってるのかがよく分からなかったけど、それは自分の勉強不足かな… とにかくみんな目がギラギラしている。
チャララ~、チャララ~。
あの有名過ぎるテーマ曲と共に続編が 作りまくられた第1作目。 極道の妻たちもアウトレイジも全て この作品が原点であることは間違いない。 若すかりし、故菅原文太、金子信夫。 梅宮達夫、松方弘樹、田中邦衛 当時のヤングスター勢揃いでした。 文太さん、渋いねえ。 当時は見た人が皆魅力された大スター。 故人に合掌。
3回目
菅原文太さんの訃報で、映画秘宝の杉作J太郎さんの文章が素晴らしく、そのタイミングで午前十時の映画祭で上映されていたので見て来た。多分3回目で、1回目はストーリーの構成の悪さみたいなものが気になってあまり面白くなかった。2回目は特集ムックを読んで、場面場面の圧倒的な感じが楽しかった。3回目はコンディションに失敗してかなりうとうとしたのだが、景気のいいテーマ曲が掛かるショッキングな場面で目を覚ますのを繰り返しつつ見た。登場人物を大分把握できるようになってきた。
文太さんのあまりの人の好さで、つい人殺しをしたり服役したりする人生のままならない感じがよかった。松方弘樹がかっこよすぎて、おいしいとこ取りしすぎだったり、唇の赤すぎる金子信夫と奥さんの心底憎たらしいところも面白かった。
寝てしまったとは言えスクリーンで見れてよかった。そのうちまた見るだろう。
(追記)
4回目、DVDで見る。何度見ても面白いのは毎回ストーリーを追うのが大変で、忘れてしまうからだろうか。梅宮辰夫以外に似た人が二人いたような気がする。菅原文太が指を詰めたのに、金子信夫は特に気にせず政争の具にしていたのがひどい。松方弘樹が女のアパートで菅原文太に会って、文太が胸ポケットに手を入れた途端大変なビビりようで面白かった。
文太さんフォーエバー
先日、高倉健さんに続き、本作のメインキャスト、菅原文太さんが亡くなったのを報道で知った。なんとも寂しい限りだが、ご冥福をお祈りしたい。すでにレンタル鑑賞はしているが、タイミングよく、東宝のイベントで上映するのをホームページで確認、劇場鑑賞できた。あのお馴染みのテーマソングから始まり、広島ヤクザの抗争を赤裸々に個性溢れる俳優陣が素晴らしい。言うまでもなく、昭和の邦画代表作の一本と思う。
暴力表現が苦手な人にも
是非見て欲しい作品。 食わず嫌いで、広島出身というのに長いこと見られなかった。 しかし、一念発起して見てよかった。 暴力表現よりも、描かれる人間関係の方がよほど魅力的で、スピード感あふれ、どうしてそうなった、がよく分かる。 いや、やくざの人とは分かり合える部分などない、と思いこんでいたが、やはり同じ人間なんだなと思う。 そして、キャラクターの中でも魅力的な人は、なんでかかっこいいのである。 そうして、これは上質なフィクションでありながら、一部はリアルに存在することである怖さがジワジワと迫る。 やくざの世界は、人間の縮図なのだ。 余計なセリフはなく、どんどん時代が変わる様子に、モットーを変えようとしない主人公が映えるのだ。
劇場での初観賞
公開時は子供だったが、テレビなどでかなりの話題になっていたのは覚えている。WOWOWの放送で観てはいたが、改めて劇場で観ると、製作陣の意気込みが感じ取れる作品だった。 手持ちカメラによるドキュメントタッチの演出手法はよく知られているところだが、菅原文太が初めて人を殺す場面の斜めの構図など、大胆な演出が随所に見られる。 腕を日本刀で切り落とす場面は、タランティーノがモロに影響を受けた部分だろう。
心に残る登場人物と名言の数々。
非常に良かった。 冒頭に戦後の混乱期を描きつつ登場人物の紹介が延々と続くのですが。 正直な話、数が多く誰が誰やらという事で大いに混乱。 名前が覚えられないことで作品自体を楽しめないのでは、という不安があったのですが…心配無用でした。 上映時間99分という(現在では)比較的短めな尺の中で、多数の組や組員が登場して時代の変遷を追っていく。 序盤は混乱するものの、抗争を通して徐々に人物が絞られていく。 山守組を中心に描かれる中で主要な人物は登場し続けて各々の個性を存分に発揮。 役者陣の“顔力”も相まって鑑賞後は顔と名前、そして数々の名言が心に刻まれました。 特に心に残るのが菅原文太が演じる広能昌三。 本作の主役である彼は昔気質の性格で周りに好かれつつ利用される。 そんな彼が或る事を行う前夜に吐き出す「あとがないんじゃ、あとが…」。 そしてラストのあの台詞!! その他、松方弘樹演じる坂井の神輿の例えや山守夫婦の夫婦泣き落とし芸 等々。 挙げていくとキリがない程に良い台詞に溢れていました。 登場人物が魅力的でかつ溢れる良い台詞。 血で血を洗う抗争の中描かれる漢達の絆と確執。 嫌が応にもアガるお馴染みの音楽。 他に何が要る? 「第二回 新・午前十時の映画祭」の上映作品として劇場で鑑賞出来て幸せでした。 東京での次回はTOHOシネマズ 六本木ヒルズ(8/9-22)だそうなので機会があれば是非。 オススメです。
マジ世界に輸出すべき!
各々が利害関係が渦巻く抗争劇の果てにこれでもかって位に人が死にまくる! 今のエクストリームな韓国映画のように(もちろん今の韓国映画が影響受けている部分があると思うが)出てくる漢は生命力に満ち満ちている。 こういう映画こそクールジャパンとして世界発信すべき!! 実際韓国映画やタランティーノが世界で評価されてるわけだし!! 不義理ばかりの内紛の中でも筋を通す菅原文太さん、梅宮辰夫さんは最高です!
永遠のマスターピース
リバイバルで鑑賞。邦画がまだ元気だった頃、いや、邦画が最後の灯火を見せていた時代に生まれた奇跡的な1本。 入念な取材と推敲を繰り返して笠原和夫が手掛けた脚本は、文句の付けどころがないし、時代を先駆けて手持ちカメラを用いた深作のダイナミックな演出も臨場感を生み出すことに成功している。そして、菅原文太を筆頭に、松方弘樹、梅宮辰夫、川谷拓三、田中邦衛、金子信雄、etc、とにかくイイ顔の役者陣が結集し、熱演しているので、グイグイとスクリーンに引き寄せられる。もしまだ観たことがない映画ファンがいるとしたら、すぐにでも観てもらいたい永遠のマスターピースだ。
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