「好きではないけど映画の勉強だと思って観た」仁義なき戦い kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
好きではないけど映画の勉強だと思って観た
オープニングの広島原爆、進駐軍の映像からはじまり、ヤクザの抗争、腕を切り落とす場面が恐ろしい。出所するために梅宮辰夫の自殺の真似や菅原文太の指詰めのシーン。
広能は土井の組長を撃ち、また刑務所に入る。山守組の天下となったかに思えたが、まだまだ抗争は続く。ヤクザが死ぬときには必ず鳴る音楽のおかげでわかりやすいが、単にプロットを追うだけの展開なのでさっぱりわからなくなる。義理とか任侠とかいった世界よりも、血で血を洗う、残虐な殺し合いが続くだけ。壮大なやくざ大河物語のダイジェスト版を見ているような雰囲気なのだ。そして、山守組組長と菅原文太のみが生き残った。
戦争と戦後の荒廃した社会。朝鮮戦争勃発による特需のおかげでヤクザも潤った。もう一つの戦争がヤクザ抗争によって描かれた・・・虚しい。
【2005年ケーブルテレビにて】
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