劇場公開日 1963年4月10日

「往年の名作」白と黒 やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5往年の名作

2020年5月24日
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弁護士vs検事、白黒映画。

内容的には、どこはかとなく古畑を思い出してしまった。最初に犯人を描き、これを追い詰めるのもそうだが、中身も例のアノ話に似てる。三谷幸喜は、この映画を観て、あの話を書いたんじゃないかなみたいな。

まあ邪推はおいといて、展開はややのろく、中身も今となっては既視感ありかなと中盤まで感じてしまうのだが、後半の展開は予想できず驚いた。最後の最後までやってくれる。総じてよく出来ている。

50年以上前の映画だけに、仲代達矢がどこに出てるのか探してしまったが、思いっきり準主役で出ている。あんまり演技上手く感じなかったのは、私の見る目か若さか。大空真弓も大変美しく、今と比較してみると時代の移り変わりを感じられるだろう。

ラストまで観て感じるタイトルの良さ、「真実の追求とは難しい物だね」という部長の言葉は重く染みる。

やべっち