「悪徳が栄える」白い巨塔(1966) neonrgさんの映画レビュー(感想・評価)
悪徳が栄える
買収、脅迫、嘘の供述など悪徳の限りが続く。
愛人、義理の父親とその仲間などほぼ全員が良心など、どこかに置いてきたかのようなその表情から目が離せない。
唯一、まともなドニー・イェンそっくりの田村高廣(田村正和の兄)が斬り込むが、
田宮二郎の魅力のせいか自信過剰で傲慢な主人公を応援してしまう。
観る者を主人公たちと一緒に不道徳と堕落の境地に連れて行ってくれる
『蜘蛛巣城』、『羅生門』などの橋本忍の脚本による傑作。
95点
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