劇場公開日 1999年12月4日

「何かと説明不足でただ戦場写真家の日常生活を描く」地雷を踏んだらサヨウナラ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何かと説明不足でただ戦場写真家の日常生活を描く

2018年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 状況説明が少ないのである程度の当時の混乱しているカンボジアについての事前の知識がいる。アンコールワットは今のように自由に観光できる場所ではなく、クメール・ルージュの狂信的で危険な兵士たちの支配下にありそこに行くのは命がけであることなどである。
 本作品はそのような説明が不足している。そもそも主人公が何故平和な日本を離れて戦場報道写真家をやっているのか、何故カンボジアなのか、アンコールワットなのかもろくにないままに、彼の日常生活を描く。その日本とはあまりに異なる危険な日常生活の場面は悪くないのだが、物語の方向性や展開があまりないままに過酷な日常生活だけを繋ぎ合わせて見続けているだけになってしまう。彼のことを本当に知るには、そんな戦場報道写真家としての日常生活の描写だけでは駄目なのではないか。

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Cape God