「【観てはイケナイものを観てしまった感】」女優霊 Natsukiさんの映画レビュー(感想・評価)
【観てはイケナイものを観てしまった感】
『呪怨2』という 世界に誇れる超傑作に出会うまで
『リング』の恐ろしさはズバ抜けていた
1998年『リング』公開当時 【本当に恐ろしい映画がある】と
一部で噂されて口コミでその名が広がった作品がコノ
2年前の1996年に製作された『女優霊』だった
『リング』の中田秀夫監督の処女作
早速レンタル屋の片隅で見付け 当然の様に部屋を真っ暗にし
もちろん1人で鑑賞した
【ただならぬイヤ~な雰囲気】が全編に漂い オープニングから
何とも言えない緊張が持続する
中田監督の『リング』や『仄暗い水の底から』よりもさらに
陰気で【観てはいけないフィルムを観てしまった感】がドンヨリと
そしてジメッと真っ暗な部屋中に充満した
【この作品を1人で観てはイケナイ】という直感は当った
これは数年後の2003年に『呪怨2』の劇場での【やっちまった感】
と同じレベルの恐怖体験 その序章だった(『呪怨2』の日記参照)
あらすじに軽く触れると・・・
ある新人監督による映画の撮影が進められている中で
撮影中の作品の【テスト試写】が行われた
しかし その最後に薄気味悪い【古い白黒映像】が残っており
(大昔に撮影中止になった映画のフィルムの上に新たに撮影していた)
その後 映画撮影中のスタジオで怪奇現象が・・・ 的な
『リング』にも度々登場し気味の悪かった中田秀夫監督の得意技
【古い白黒映像】の怖さがこの作品でも炸裂していて
【何かに絶叫する女性の後ろで 髪の長い女性が狂ったように
笑っている】 という とんでもなく怖い【古い白黒映像】が
出てくる(想像してみてください)
恐らく 何かの怪奇現象か事故で 撮影中止になった作品の
お蔵入りフィルムが残っていたと思われる
というだけで何か【観てはイケナイものを観てしまった感】がビンビン
だし 映画撮影所なんかで本当にありそうな話
こんなリアルでゾッとする古い映像を撮らせたら中田秀夫の右に出る
者はいない
ちなみに『リング』にも出てた柳ユーレイが主役で
【長い黒髪の幽霊】は貞子の原点