「70年台初頭の重い空気をまとった梶芽衣子主演の東映アクション映画」女囚さそり けもの部屋 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
70年台初頭の重い空気をまとった梶芽衣子主演の東映アクション映画
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伊藤俊也 監督による1973年製作(87分)の日本映画。配給:東映、劇場公開日:1973年7月29日。
映画「キル・ビル」最後の梶芽衣子による唄「恨み節(伊藤俊也)」を聴いて、同曲を主題歌とするこの映画に辿り着いた。
主人公ナミ(梶芽衣子)の射る様な目つきが印象的で、手錠で繋がっていた成田三樹夫の腕を切り落としての搬送からの逃亡が凄まじい。ただ、知的障害者のお兄ちゃんに性的奉仕をずっとしてきている妹(渡辺やよい)が物語に絡んでくる様に、物語のベースが悲惨すぎて少々驚ろかされた。70年代初頭の時代の空気を引き摺っている?
原作通りかもしれないが、敵方として李礼仙が登場し、主人公ナミからの攻撃を恐れて自ら牢獄に入る展開が面白い。ただ、梶芽衣子の美しさもあって、その恐ろしいナミが実際の映像としては、十分に表現されていないことには、物足りなさを覚えた。
監督伊藤俊也、脚本松田寛夫、原作篠原とおる、企画吉峰甲子夫、撮影清水政郎、美術桑名忠之、音楽菊池俊輔、録音広上益弘、照明梅谷茂、編集田中修、助監督馬場昭格、スチール
加藤光男。
出演
松島ナミ梶芽衣子、権藤徹成田三樹夫、鮫島カツ李礼仙、中川ユキ渡辺やよい、鮫島剛次南原宏治、高橋佐藤晟也、谷田藤木孝、安江真山知子、しのぶ森みつる、山崎藤山浩二、山下関山耕司、安達八名信夫、八木土山登志幸、鮫島興業子分伊達弘、鮫島興業子分沢田浩二、客たこ八郎、刑事植田灯孝、刑事山田甲一、看守高野隆志、ヌードスタジオの女小林千枝、
ヌードスタジオの女宗田政美、ヌードスタジオの女亀井和子、ヌードスタジオの女城恵美、ヌードスタジオの女章文栄、警官木村修。
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