「無口な男の語り方」昭和残侠伝 唐獅子牡丹 dekamoさんの映画レビュー(感想・評価)
無口な男の語り方
1966/1/13公開の昭和残侠伝シリーズ2作目。勧められて鑑賞。まったく世代じゃないけど、高倉健をはじめ、なくなっていたり超ベテラン俳優の若い姿と邦画の歴史的観点から。一度目は内容も質感も違い過ぎて寝落ち。頭を整理したタイミングで再び鑑賞。
主人公の性質を語りつつ、物語の中心となる重要なシーンから始まる。高倉健の立ち居姿がなんとも美しく、かっこいい。ちょうど今の東出昌大に似てる。一方、三田佳子の美しさは驚いた。こちらも立ち姿、よろけた姿、また着物姿、首筋・白い肌が美しい。上戸彩っぽいかなと思った。顔立ちは今の女優さんも並ぶけど、あの色気は出ないのかもしれない。
クライマックス、雪降る中、左右田組(そうだぐみ)のところへ向かう
アウトレイジはこんな作品が原点にあるのかなと思った。秀次郎と圭吾のバディ感。あの展開は盛り上がる。場所が変わって戦闘中盤からは相方が周平に代わる、というのには驚いた。
また、左右田組のキャラクターが豊か過ぎてよい。髭の親分に、眼鏡とたばことマッチョとキャッチー過ぎる。
通して、秀次郎(高倉健)が無口だけど態度で示してるところが惚れる。
人を斬って血が出ないと思いきや、カットが変わって血がついてるっていうのが気になりすぎた。今これやってたらすごい文句言われそう。ほんとの日本刀じゃないのかな、撲殺してるのかなとよぎった。
雪も発泡スチロールだなと。つまり、今の映像技術からくる没入感は素晴らしいんだと思う。しかし、日本人の美しさとか人間のつながりにぐっとくるというのはずば抜けてた。
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