昭和残侠伝 唐獅子牡丹のレビュー・感想・評価
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本年は大好きな健さんの未見作品「昭和残侠伝」シリーズでスタート。5...
本年は大好きな健さんの未見作品「昭和残侠伝」シリーズでスタート。5夜連続放送は嬉しいが、なんで2作目からなんだBS12(笑)
舎弟をカタギにする為に赤の他人を殺める健さん。それはひどいで。
出所後、後悔の念からか、殺めた男の妻の為に働く姿がカッコいい。若き三田佳子が超美しい。
いよいよ出入りだ。1人飛び道具の池部良、汚くないか(笑)
ラスト、立ち去る健さんがまたカッコいい。
いゃ〜昭和を堪能。
高倉健の良さが、ピッタリ引き出されている映画
あらすじ、及び、感想
1.任侠映画なので、大阪か、福岡か、東京(浅草)が舞台と思ったら
宇都宮が舞台だった → 以外だった
2.左右田組への襲撃を決意した高倉健と池辺良が、雪の夜、偶然出会い、
その時の会話が良い → 痺れた+泣ける
3.高倉健には、こういう役はピッタリ合う
「死んで貰います」の言葉も出た → ピッタリ嵌る
4.三田佳子も、若い時は美人だった
5.最後の場面、高倉健が子供の残留の願いを振り切って去って行くのは、
シェーン(1953年)に似てる
パラレルワールド
メインキャストがほぼ変わらず、続編なのかと思っていたら、全く違う話だった。
シリーズ2作目らしいのだが、すでに熟成された人気シリーズのような風格が漂う。
今回もまた重厚な物語であった。
「渡世の義理」に苛まれる秀次郎の心情が痛いほど伝わってくる。
もう脚本に一切の淀みがなくて、お手本というか、教本というか…語るべき方向に全くのブレがない。また三田さんが儚げで…恋慕を募らせていく様がいじらしい。
絶対にこの人は傷つくのだ。
亭主を殺した男が秀次郎なのだから。
そして秀次郎はそれを黙っている男ではないのだから。
切った張ったの世界で男のケジメみたいなもののサイドストーリー的に展開される男と女の話が、メインストーリーを分厚くさせるというか…古典の戯曲となんら遜色のない本だった。
そして、途中から出てくる圭吾がまた、おいしい所を外さない。
彼もまた「渡世の義理」を深く理解する1人だったのだろう。
もう、なんだろ?
渡世の義理も仁侠も、全く縁の無い人生だし、理解できないし、その内訳すらも分からない。この映画が公開された時代に生まれてた訳でもない。仁侠映画のファンでもない。
なのだが、ものの見事に主人公達に寄り添えちゃう。初見なんだけど、面白いと思えちゃう。一体何が俺に訴えかけてるのだろうか?
にしても…高倉健さんの台詞回しときたら、絶妙に上手い。
声の距離感を履き違えないというか…他に何を説明しなくても、その距離感だけで対象をどのように感じているのかまで想像できちゃう。
実に巧妙なのである。
何か技巧を凝らしてる風でもない。目の前にいる人に向き合ってる感じが凄くする。
伏せっている八重を介抱するのだけれど、傍にまで寄らないのだ。
この位置が表現するのは秀次郎の実直さだ。監督が指示したのか高倉さんが選んだのか…カメラマンとしては、もっと近くにと注文をつけそうなもんだ。
繊細な演出が随所に溢れ心地いい。
後これはホントにどおでもいいのだけど、ラストがとある作品にダブって、その映画は結構な影響力を及ぼしていたのかなあとクスっと笑う。
「シェーン」である。
西部劇的なパーツがそおいえばいくつかあったなぁと、石切場で青空バックに刀を握りしめる秀次郎を思いだす。
微妙に違和感を感じた取り合わせだった。
ラス殺陣が前作より格段に進化してた。
殺陣師でも変わったのだろうか?
高倉健×池辺良の雪降る中の男同士の相合い傘
もうタイトルバックに流れる主題歌が問答無用の破壊力を持っており、そこでもう勝負あったです
耐えに耐えて遂には復讐を遂げる物語で、基本シェーンの翻案と言って良いと思います
おじちゃん、行っちゃ嫌だ
おじちゃん、おじちゃーーん!
しかしローカライズが素晴らしく、見事に日本人の物語になっています
舞台設定を石切の町に置いたところがまた秀逸
これによって巨大な石切場で迫力ある情景だけでなく、ダイナマイトの多用まで説得力を持たせています
クライマックスの最終決戦もまた悪役の死に場所として相応しい筋書きとなっています
もちろん屋敷への殴り込みでの障子越しの殺陣は伝説のシーンです
高倉健×池辺良の雪降る中の男同士の相合い傘
見つめあう男と男
そっちの趣味は全く無いのですが、それでもぐっとくるものがあります
絶対に狙った演出としか思えません
流石に伝説となった映画だけあります
面白いです
子役の保積ペペ、大番頭役の花沢徳衛が特に素晴らしい
網走番外地で登場する8人殺しの老人鬼寅の事件の物語だったのかもしれません
年代的にあいます
無口な男の語り方
1966/1/13公開の昭和残侠伝シリーズ2作目。勧められて鑑賞。まったく世代じゃないけど、高倉健をはじめ、なくなっていたり超ベテラン俳優の若い姿と邦画の歴史的観点から。一度目は内容も質感も違い過ぎて寝落ち。頭を整理したタイミングで再び鑑賞。
主人公の性質を語りつつ、物語の中心となる重要なシーンから始まる。高倉健の立ち居姿がなんとも美しく、かっこいい。ちょうど今の東出昌大に似てる。一方、三田佳子の美しさは驚いた。こちらも立ち姿、よろけた姿、また着物姿、首筋・白い肌が美しい。上戸彩っぽいかなと思った。顔立ちは今の女優さんも並ぶけど、あの色気は出ないのかもしれない。
クライマックス、雪降る中、左右田組(そうだぐみ)のところへ向かう
アウトレイジはこんな作品が原点にあるのかなと思った。秀次郎と圭吾のバディ感。あの展開は盛り上がる。場所が変わって戦闘中盤からは相方が周平に代わる、というのには驚いた。
また、左右田組のキャラクターが豊か過ぎてよい。髭の親分に、眼鏡とたばことマッチョとキャッチー過ぎる。
通して、秀次郎(高倉健)が無口だけど態度で示してるところが惚れる。
人を斬って血が出ないと思いきや、カットが変わって血がついてるっていうのが気になりすぎた。今これやってたらすごい文句言われそう。ほんとの日本刀じゃないのかな、撲殺してるのかなとよぎった。
雪も発泡スチロールだなと。つまり、今の映像技術からくる没入感は素晴らしいんだと思う。しかし、日本人の美しさとか人間のつながりにぐっとくるというのはずば抜けてた。
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