劇場公開日 1966年1月13日

「高倉健×池辺良の雪降る中の男同士の相合い傘」昭和残侠伝 唐獅子牡丹 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0高倉健×池辺良の雪降る中の男同士の相合い傘

2019年12月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

もうタイトルバックに流れる主題歌が問答無用の破壊力を持っており、そこでもう勝負あったです

耐えに耐えて遂には復讐を遂げる物語で、基本シェーンの翻案と言って良いと思います
おじちゃん、行っちゃ嫌だ
おじちゃん、おじちゃーーん!
しかしローカライズが素晴らしく、見事に日本人の物語になっています

舞台設定を石切の町に置いたところがまた秀逸
これによって巨大な石切場で迫力ある情景だけでなく、ダイナマイトの多用まで説得力を持たせています
クライマックスの最終決戦もまた悪役の死に場所として相応しい筋書きとなっています

もちろん屋敷への殴り込みでの障子越しの殺陣は伝説のシーンです

高倉健×池辺良の雪降る中の男同士の相合い傘
見つめあう男と男

そっちの趣味は全く無いのですが、それでもぐっとくるものがあります
絶対に狙った演出としか思えません

流石に伝説となった映画だけあります
面白いです

子役の保積ペペ、大番頭役の花沢徳衛が特に素晴らしい

網走番外地で登場する8人殺しの老人鬼寅の事件の物語だったのかもしれません
年代的にあいます

あき240