昭和枯れすすきのレビュー・感想・評価
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野村監督の小品「昭和枯れすすき」の世界も魅力的
映画「昭和枯れすすき」は、荒涼とした都会で懸命に生きようとする刑事の兄と不良少女の妹が主人公。兄妹愛の葛藤と絆がテーマのサスペンスドラマ。
野村芳太郎監督は、結城昌治の小説「ヤクザな妹」の企画を会社(松竹)に出しますが、内容が暗いためか通りません。そこで、当時大ヒットの歌謡曲「昭和枯れすすき」の題名で再提案したところ、会社がスンナリOKしたそうです。勿論、さくらと一郎が歌う「昭和枯れすすき」は主題歌として挿入されています。 当時の繁華街やアパート群など、東京のロケーション映像が懐かしい川又昂のキャメラ、高橋英樹(兄)と秋吉久美子(妹)の異色のキャスティング。幼いイメージの秋吉久美子は当時21歳、活発で可愛らしい表情が魅力的な女優さん。超大作「砂の器」のベストスタッフによる、野村芳太郎監督の小品「昭和枯れすすき」の世界もまた魅力的です。
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