勝利者たち
劇場公開日:1992年10月10日
解説
ゲートボール日本一を目指す7人の老人たちの悪戦苦闘ぶりを描くドラマ。監督は「ゴルフ夜明け前」の松林宗恵。原作・脚本は長坂秀佳、撮影は「マンハッタン・キス」の加藤雄大が担当。
1992年製作/日本
配給:東宝
劇場公開日:1992年10月10日
ストーリー
200年の歴史を誇る造り酒屋の社長・国友大八郎は経営を息子に委ねて最高の酒造りのための幻の米を見つけたが、既に会社は倒産寸前。大八郎は10億円の融資を大富豪の一ノ谷天雲に頼むが、彼は融資を承諾する代わりに、ゲートボールのチームを組織し、日本グランプリに優勝することを条件に出す。かつて天雲は自分のチームが国際的ファッションデザイナーの黒河時久率いるブラックパンサーズに完敗したことが、生涯のしこりとなっていたのだ。大八郎はチーム編成のため、天雲が目をつけていた6人のメンバーのスカウトに出かけるが、釣竿職の池谷、指織物の神尾、鍛治職の掘田、凧職の佐倉、葺職の草壁、そして紬職の未亡人・暁子と、それぞれ昔カタギで彼の依頼に応じてくれない。ところが、困り果てていた大八郎のもとに、ある日6人が勢揃いする。実は息子の嫁・景子が天雲の入れ知恵で、「義父は癌であと3カ月」と嘘をついていたのだった。チーム名はホワイトライオンズと決まり、初戦で小学生チームに大敗したものの、それが逆に団結力を強め、堂々日本グランプリに参加する。そしていよいよ決勝戦、ブラックパンサーズと対戦し、大八郎が代打で登場して見事優勝する。だがその頃天雲は帰らぬ人となっていた。半年後、日本一の酒を造った大八郎は6人とともに天雲のお骨を舟に浮かべた。彼らの姿は、さながら七福神のようであった。