衝動殺人 息子よのレビュー・感想・評価
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これだけの個性をまとめる力を見せつけられた・・・・。
この作品、極めて近年社会で起こっている歪をテーマにその被害者たちが立ち上がる様を半ドキュメンタリックに描いた力作だが、その登場人物たちに数多くのとんでもないクラスの俳優陣を配置し、それでいて監督の意図する画面と展開。を彩るパーツとしての役割に最大限の役者魂をぶつけて臨む子の木下恵介組のガバナンスの強さを、今の映画製作には見る事の出来の良きにつけ悪しきにつけての監督の作家性の強靭性をこの作品で改めて痛感させられた。
これだけの量の俳優陣達を惜しみなくつぎ込んで監督の意図するメロディを奏でる制作陣はさながら優れた演者で構成されたオーケストラを指揮するコンダクターさながらである。作品の意図する評とはかけ離れた見解になってるかもだが、昭和40年代までの監督たちの力量の凄さを再認識させられた作品であった。
この映画の頃から、なにか日本映画の中の空気が変わったように思えます
無差別通り魔殺人への憤りが貫徹した愛とメッセージの結晶
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