「変更されたラストシーン」驟雨 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
変更されたラストシーン
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うまい!
男性監督でこういった女性を描ける人は
あんまりいないんじゃないか。
実際に監督の周りにいたのだろうか?
夫婦ってけっこうこんなもん。
ひとことでいえばそういう内容。
だから人に説明するのはちと困ってしまうのだが
とにかく男と女、それだけがなんともリアルな普遍的な状態をもって
見せてくれるのが成瀬作品。
成瀬はとにかく期日を守る監督だったそうで
一日に撮る分も決まっていて
決して黒澤のように期日も金額もオーバーせず
ある意味職人サラリーマン的な仕事ぶりだったそうである。
この映画も期日に間に合わせるために、
当初はラストで思い出の木をみる夫婦のはずだったのが
風船に。ロケしないため。
その妥協がやはりちと
最後のすとんと落ちる感を微妙にさせてしまっている。
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