劇場公開日 1996年1月27日

「色褪せない名作」Shall We ダンス? 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0色褪せない名作

2024年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

テレビで何度も観ている作品だけれど、
きちんとノーカットを劇場で観るチャンスがあったので改めて鑑賞。

一言で、本当に良かった!!

大仰な話ではないけど、平凡な人々が何かに打ち込むことで
特別な自分、生きている自分を見付けていく姿と
夫婦の心のすれ違いと再生に泣けてしまった。
丁寧な脚本で、主人公がダンスにのめり込んでゆく過程も
無理なく納得できた。

ただ一つ、竹中直人が若干やり過ぎなシーンもあって
もしも今の彼ならもう少し抑えた演技で
まろやかに演じただろうな〜と思ったりするのも、
何年も経ってから映画を見直す面白さかもしれない。

たった21年前の映画でそれほど好景気な時期でもないけど
マイホームを買ったばかりのサラリーマンが月に1万以上
趣味に小遣いをつぎ込めていたり、
会社の中もなんとなくのんびり感があって
まだ、世の中全体がギスギスしてなくて
なんだか観ていてホッとした。

この映画でグッと知名度の上がった
草村玲子(たま子先生)のナチュラルで力強い演技も印象的。

草刈民代のダンスの美しさに加えて
何より、当時のソシアルダンスの一流ダンサーが
こぞって参加しているので、
ダンスシーンも見所満載のとても素敵な名作だと思う。

星のナターシャnova