シベリア超特急

劇場公開日:

解説

第二次世界大戦前夜のシベリア鉄道内で起こる密室殺人事件を通して戦争の悲劇を描くミステリー。監督・製作・原作・脚本・出演はテレビの映画解説などでおなじみの映画評論家・水野晴郎で、念願の監督デビューとなった。撮影は「修羅がゆく2 戦争勃発」の安藤庄平。主演は「男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様」のかたせ梨乃。

1996年製作/90分/日本
原題または英題:Siberian Express
配給:ウイズダム
劇場公開日:1996年2月24日

ストーリー

1938年、モスクワから満州へ向けて走るシベリア鉄道には、山下奉文陸軍大将、佐伯大尉、青山一等書記官の3人の日本人、契丹人女性の李蘭、ウイグル人女性のカノンバートル、オランダ人女優のグレタ、ドイツ軍ナチ中佐のユンゲルス、ソ連軍大佐のポロノスキー、そしてポーランド人商人のゴールドストーンの9人の乗客が乗り合わせていた。この列車の中でポロノスキーが毒殺されるという事件が起き、李蘭とグレタが姿を消した。佐伯と青山は犯人探しに乗り出すが、今度はユンゲルスが殺害される。ふたりはゴールドストーンを疑うが、彼は山下暗殺を企むヒットラーが送りこんだ刺客であったことが判明する。ゴールドストーンを取り押さえたその時、李蘭が現れ、山下に銃を向けた。日本軍に祖国を追われた彼女は、スターリンによって山下を殺すために送りこまれたのだ。間一髪のところで、山下は青山に救われる。一連の殺人事件の真犯人はカノンバートルとグレタだったことが、山下の推理によって明らかになった。列車で知り合ったふたりは、それぞれの目的を果たすために交換殺人を行ったのだ。場面は一転して撮影を終えたセットの中。役者たちがそれぞれの労をねぎらっている。ところが、そこで李蘭役の女優が車掌役の男優に撃ち殺された。男優の祖父は大戦中に平和主義を唱えた人物で、女優はその人物を死に追いやった男の娘だったのだ。復讐を遂げた男優が自殺して、再び事件は解決したかに見えたが、実はそれも映画のうちであった。日本人俳優たちは打ち上げの席で、自分たちが抱える現実問題を話しながら、グラスを傾け合った。

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映画レビュー

4.0これ

2024年10月23日
iPhoneアプリから投稿

面白くないって言ったら負けな気がするのと  色々と総合的に考えてとんでも無い作品なのは間違いないですね!

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お主ナトゥはご存じか2.1ver.

2.0列車は動いてる?動いて無い?動かない

2024年6月12日
iPhoneアプリから投稿

日本代表映画批評家の水野晴郎大先生が満を持して制作した映画だぞ!! 評論家の先生は普段から人の映画にアレコレ言うのが仕事だから自身の映画は完璧な演出のはず!! 細部までこだわったセット 演者の演技力 説得力のある台詞 無駄の無い脚本 テンポの良い展開 衝撃のラスト 全部ありません!! あるのは大先生の「ボルシチも中々美味かった、お陰で身体もあったまった」との棒読みの台詞です。

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成龍

3.0バカバカしくて好き

2024年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

 アガタ・モレシャンもいいけど、黒子のシェリー・スェニーが綺麗だ。それにしてもツッコミどころ満載の映画なのだが、画期的とも言えるほどエンドロール後が長い。本編は一体何だったのかと疑問も起こるが、「映画ってやっぱりいいですねぇ」と言われたら許してしまえそうだ。冷静に判断したら評価は与えられないのだが、驚愕のどんでん返しと彼の映画へのカルトな愛情に3点。 【2004年視聴】

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kossy

2.0うーん…

2023年3月15日
PCから投稿

かの有名な映画評論家・水野晴郎さん(マイク・ミズノ名義)の作品です。 彼の評論は「金曜ロードショー」でよく拝見させていただいていました。 …が、本作のできは…うーん… どんでん返しは多ければ良いってものではないんですね…。

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みる

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