「一番恐ろしいのは母親役の山岡久乃さん」しとやかな獣 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
一番恐ろしいのは母親役の山岡久乃さん
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毒のあるコメディの大傑作です。
主人公一家の住むアパートの一室とその外階段のみを舞台にしています。長回し撮影、物凄い数の台詞で矢継ぎ早に笑わせてくれる脚本と演出。どちらもスゴいと思います
父親役の伊藤雄之助さんの惚けた味が素晴らしい。
息子の訳有りの恋人役の若尾文子さんは、出番はそれほど長くないけれどキレキレの演技。
しかし、一番恐ろしいのは母親役の山岡久乃さん。台詞は少ないけれど、ズバリと刺したり、惚けたり、顔色一つ変えずに正に緩急自在。演技って本当に深いんだなー、と感じ入りました。
出てくる人間の全員が小悪党。
コメディ版アウトレイジみたいに最後まで救いようがない。(知らんけど)
スゴいモノを観てしまって、興奮しています。
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