劇場公開日 1962年12月26日

しとやかな獣のレビュー・感想・評価

全12件を表示

4.0【人間の皮を着た不労の金に執着した獣達の騙し合いを、エレベーターのない団地の一室をメイン舞台に描いたブラックシュールな作品。優れたる脚本による今作の後半はコメディではなくホラーだと私は思います。】

2024年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

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NOBU

5.0脚本の妙

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

知的

団塊のころ。
狭い団地の一室でほとんど進んでいく。
たまに階段や屋上?がでるくらいだが
これがまったく観ていて飽きない。

なぜかというと
出てくる人がどいつもこいつも
一癖も二癖もあって、
倫理にもとることをしていようとも
持論の正義を展開されると
はあ、そういう考え方も無きにしも非ずといえますかも。
なんて思ってしまいそうになる。

こんなにぶっ飛んでる人物像たちを
よくも描き出したものだと驚きます。
これは何よりも脚本の妙ではないかなあ。
才能とセンスがないと
こういったキャラクターを表現できないと思う。
そういった意味でもお見事。

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こまめぞう

5.0う〜ん、若尾文子!たまらん!

2023年1月27日
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鑑賞方法:映画館
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osmt

4.5昭和のパラサイト

2021年9月12日
Androidアプリから投稿

以前、韓国映画パラサイトを見てこの映画を思い出した、不安定な人生でもがきふてぶてしく活きていく家族、時代は違えど世の中は不条理なニュースでひっきりなし人が生きていくにはどす黒いものが付いて廻るものなのだろう大小の差はあるが、しかし流石にバケモノ川島雄三カントク映画として段違いでこちらの方が面白いのは確かだ。

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なんてこった

4.5黒い戯画

2021年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「全員悪人」というフレーズが思い浮かぶような面々が団地の一室で繰り広げる会話劇。昭和な調度品や用語(定期預金の利息5%・一ドル360円・大蔵省)、印象的なシーン(夕日を背景に踊り狂う友子と実など)がバシバシ刺さる。

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Gonzo

4.5しとやかな獣とは、高度成長して繁栄していくように一見見える日本人そのものの事

2020年3月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

しとやかとは、振る舞いや話し方などが落ち着いていて品があること
題名は、つまり獣がそんなフリをしているということ
それが本作の内容です

5階建て公団団地の4階の2DK
ベランダ側から撮影するとまるでその二部屋が舞台のように見通される
殆ど全てがその2DKと玄関前と階段だけで物語は進行します
劇中に流れる音楽はテレビのゴーゴー音楽以外は能の謡曲です
つまり本作は映画の形式の舞台劇なのです

カメラは狭い2DKの壁を避けて、浴室の半ドア越しに、居間の天窓越しに、時には天井からや、足元からの視点で撮影されます
それにより私達はその部屋の窮屈さを実感するのです
舞台装置の奥行きを感じ取れるのです
普通の映画のような壁を取り払って撮影される空間の広がりはないのです

階段はまるで歌舞伎座の花道のように時に真っ直ぐに長く伸びています
そんな階段の団地なんてあるわけがありません
その階段を独白しながら登場人物が退場したり、入場したりしてくるのです
そしてすれ違っていても互いに気付かない、空間は同じ画面でも時間が異なるという見事な演出までしてみせます

このような独創的な舞台と演出手法の中で、俳優達がまた恐ろしい程の名演技を繰り広げていくのです

なんと野心的で、実験的で冒険的で、それでいて娯楽性を失っていないのです
川島雄三監督の恐ろしいまでの才能を感じます

この時代の日本映画のレベルの高さには本当に驚かされます

ラストシーン
手前に荒涼とした埋め立て地の光景があり、その向こうに舞台の団地が広がっています
これが本作のテーマで、題名の理由です

あの団地の生活は当時では近代的な最先端の暮らしなのです
でもその本当の姿は手前の荒涼とした埋め立て地なのです
それが戦後の繁栄の姿なのです
しとやかな獣とは、高度成長して繁栄していくように一見見える日本人そのものの事だったのです

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あき240

4.0全編面白いすごいよこれ

2019年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

おもしろいという評判だけは聞いていて鑑賞。
うひょぉおおーこりゃスゲエ! 1962年製作ってのが信じられないほどのハイセンス! 監督川島雄三とは何者なんだ!という驚き。なぜ今まで見なかったんだオレ!

団地の一室と階段部分だけで話がすすむストーリー。一癖も二癖もあるキャラクターがスリリングに絡み合う。凝ったカメラアングル。窓からしか見えない外の風景。能だか歌舞伎のミスマッチな音の組み合わせ。アップテンポな会話劇だが片時も飽きさせない。そして若尾文子の美しさ。

邦画の歴史でもこんなセンスは突然変異的ではないかしら。同時代に似た映画を他に知らない。現代でも十二分に通用するブラックコメディ。96分内にいくつも印象に残るシーンがありましたね。

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散歩男

5.0幕末太陽傳よりむしろこちらの方が好み

2019年4月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

知的

下衆な人たちによる下衆な会話が能舞台である団地の一室で知的風に繰り広げられる。1962年という時代背景を考えると世のお父さんたちは真面目にコツコツ頑張っていることを鑑みるに舞台に出てくるのは人ならぬ獣と見えるのも不思議ではない。山岡久乃と船越英二の顔芸は観るべきものあり。川島雄三ここにありの傑作だと思います。

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ちゆう

4.0善人が生きるのは・・・

2017年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

悲しい

怖い

マンションの一室、夫婦(伊藤雄之助と山岡久乃)は人とをだますのが得意、娘は作家の愛人で親のために借金をせがんでいる。
息子は会社の金を横領、半分は親に、半分は恋人(若尾文子)につぎ込んでいる。
息子の会社が金を返せと乗り込んできたり、恋人がもうお金はいらないので別れると言いに来たり、同じく恋人に騙された税務職員がきたり、と賑やかなもんだ。
監督は川島雄三、原作・脚本は新藤兼人、ある意味、とても怖い話だ。

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いやよセブン

5.0これぞ日本映画が世界に誇る風俗喜劇の大傑作

2015年4月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

難しい

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松井の天井直撃ホームラン

3.5若尾文子がセクシーだった。

2015年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

新藤兼人の地味~な脚本が好きな人にはたまらない作品でしょう。
私は嫌いなので、あんまり面白くありませんでした。
でも、一応最後まで見れたので悪くなかったです。

あっちこっちで随分と評価が良いですが多分に過大評価だと思います。

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タンバラライ

2.0戦後日本の貧しさからの脱却

2014年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

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佐分 利信