劇場公開日 1982年4月9日

「根津」さらば愛しき大地 pigeyesさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5根津

2016年4月22日
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プロダクション群狼。甚八のテカテカというかギラギラ感。素直に健康的。ピラニア的。暴力的というか野卑というか。ブラックエンペラー的というかヤンキーというかチンピラ。ポンプが似合う似合う。柳町光男はそういう殺気立った生々しい感じがありながら、変に構図に囚われた画を撮ったりする。田村正毅に任せれば良いのに。田んぼ、田んぼの緑、、開襟シャツ、虫の音、砂利トラック、鹿島灘の防潮堤、鉄塔、雨降りの霞ヶ浦。雰囲気は流石。ちょっと雷魚の匂いがする。実はサウダージはそんなに凄くはなくて、70年代80年代にはゴロゴロあるってことなのかも。田舎のアウトロー。アイパー、農家、老人、双子、どもり、びっこ、妊婦、台湾人ホステス、トラック運転手、田舎のキャミソール姿の秋吉久美子の茨城弁の艶、甚八の腕のぶっとい血管、蟹江敬三。カニエのシャブの決まり方は、デカプリオより上。謝れ、アキヒコ。やだよ、あんたといたい、スカート下ろして、背中に抱きつく秋吉、ママちょっと忙しいからね、と泣く息子を追い払う秋吉が素晴らしい。これだけのメンツが集まれば、2時間かけずに、さらに行けた気はする。窓外に稲がそよぐこの家に住みたい。青春の殺人者とか祭りの準備とかもう一度ちゃんと見てみたい。

pigeyes