里見八犬伝(1983)のレビュー・感想・評価
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十年何ぶりに観たけど、やっぱり面白い! 80年代を代表する角川映画のSFファンタジー巨編
里見家の姫を演じる薬師丸ひろ子さんと真田広之さんの主演に加え、姫を守る八犬士達の千葉真一さん、志穂美悦子さん等々、そしてヴィランが夏木マリさんと目黒祐樹さん、それを深作欣二監督こだわりの演出で仕上げた、正に「ザ・角川映画」の一本
70〜80年代の角川映画はやっぱりいいなー、ちょっと暗めの映像に画づくりがとてつもなくカッコいい
そして何故かこの頃の映画って何頭もの馬が連なって疾走する画だけで様になるんですよね
クライマックスのそこら中で爆発が起こり主人公達が逃げまどうスペクタクルシーンも圧巻、この時代は端々に特撮バレバレはあれど実際の巨大セットで撮っているダイナミックなところがダサかっこよくて観ていてとても楽しい
子供の頃はわからなかったけど、大人になって観てみると薬師丸ひろ子さんがすごく綺麗でさらに可愛いらしさもあってとても良い
そして実はこの時代では一番好きな女優さんの志穂美悦子さん、やっぱりメチャクチャ綺麗でキレッキレのアクションがカッコよすぎ、何度観てもシビれます
そして、夏木マリさんのヌード・・・
こういうノリが70〜80年代の映画っぽくて大好きです
総じて楽しみましたが、最後にどうしても気になったところ
オープニングからいきなり英語のポップスが流れて、これがホントに全然合ってなくて笑いが止まりませんでした(笑)
しかも劇中何度かあって2回目は薬師丸さんと真田さんの長い長いラブシーンのバックにも流れ、ホントに笑えるけど、呆気にもとられます
マジで時代劇と英語ポップス合わないけどな・・・すごい時代だ
時代劇がSFに走った失敗…
公開当時1983年…既に若者の時代劇離れが始まっていた…
それを打破すべく、角川映画が「SF時代劇」を作り上げたのだが、完全に
失敗…
内容や画面の絵が洋画の後追い(当時は『ハリウッド映画』ではなく『洋画』
と言っていた)。
それまでの老人が好みの時代劇「義理や人情」が無く、単純な勧善懲悪の
世界で「スターウォーズ」の時代劇版みないた作り…
それでいて、これから時代劇を観るであろう、小学生とかの観客を引き入れら
れたか言えば、それも出来ていない…
何事においても中途半端…
「仁義礼智忠信考梯」のうち、主人公が「仁」の持ち主であるのは、分かり
きっているのに、最後まで出し惜しみする。
先に述べた時代劇の「義理と人情」の絆が無く「キン肉マン」の友情
みたいな関係…
その後、邦画の時代劇はロックミュージックを取り入れたり、特撮ヒーローの
様な強さを出したり、50億円の製作費を掛けカナダ・ロケをしたりとかで、
万策尽きて…それで1990年代に、黒澤明監督の「七人の侍」が
再評価される…
思うに、八人の戦士が集まるエピソードを自然に順序良く描くには、
「七人の侍」の様に3時間以上の尺が必要で、2時間の映画に収めるには
こういう無理な、マンガみたいな内容になる…
深作欣二監督作のひろ子映画。
これ大好きでした。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」を薬師丸ひろ子で映画化!千葉真一、真田広之、志穂美悦子…と、このJACアクション担当メンバーだけでもワクワクするキャスティング。かっこいいです。
ひろ子ちゃんと真田さん結婚したらいいのにー、あ でも、真田ひろ・ひろになっちゃうな~と、子供ながらに(中学生だったな…)思ったりしたものです。
ストーリーの面白さと不気味さ、夏木マリの妖艶さ、京本正樹の美貌、岡田奈々がムチャムチャきれいだった(AKBの岡田さんじゃないですよ、一応。)のが印象的。
萩原流行と志穂美さんの対決シーンは、ちょっと切なく、バックがクリムトの絵っていうのが斬新でした。
(ネットで調べるとクリムトのような絵?らしいですね。)
ラストの乗馬シーンも良かった。主人公は死なず。
「里見八犬伝」が何度もメディア化されるのは、やはりファンタジー要素も兼ね備えた冒険活劇でもあり、面白いお話だからなんだろうなと思います。
♪I don't want this night to end, don't say good bye, just hold me close, my darling.
ジョン・オバニオンの主題歌もいい曲でした!一生懸命覚えて口ずさんだものです。
【追記】真田さんエミー賞主演男優賞「SHOGUN」おめでとうございます!(20240917記)
星よ、導きたまえ‼️
多分小学校の2年生くらいの頃でしょうか⁉️幼き日の私を夢中にさせてくれた深作欣二監督の伝奇ロマン‼️ある日、テレビをつけると真田広之さんの見事なアクションがキマッてる予告編が流れていて、無性に鑑賞意欲をかき立てられたのですが、父親に頼むも却下‼️意気消沈して近くの小さなレコード屋さんに行くと、なんと「里見八犬伝」のレンタルビデオがあったのです‼️早速レンタルして、その魅力の虜になったわけですが、記憶違いかもと思い、最近になって調べてみると、「里見八犬伝」という作品は業界初の劇場公開と同時にビデオ発売がされていた作品でした‼️記憶は正しかった‼️悪霊に仕え不死身となって蘇った妖怪・玉梓を倒すため、里見家で唯一生き残った静姫の前に8人の犬士が集まる・・・‼️この作品の何が幼き私を夢中にさせたのか⁉️まず冒頭とエンドクレジットで流れる音楽‼️ジョン・オバニヨンによる「八犬士のテーマ(White Light)」と名曲「里見八犬伝」‼️およそ時代劇の音楽とは思えないカッコ良さ‼️現在に至るまでの私の音楽感の礎となっております‼️そして静姫と彼女の周りに集まってくる個性豊かな八人の犬士達‼️まるで弁慶のような道節・千葉真一さん、紅一点の女剣士・毛野役の志保美悦子さん、大鎌の二刀流を駆使する親兵衛・真田広之さん、正義の心に目覚めた闇の軍団出身の現八のギャバンこと大葉健二さん、義妹を探し求める信乃役の京本政樹さん、山伏姿で銃や爆薬を武器とする大角・寺田農さん、成人だが子供の姿をした荘助と巨大で怪力の小文吾‼️ホントに皆さんチョーカッコいい‼️そんな八人が持つ不思議な力がある玉‼️仁・忠・礼・智・孝・義・悌・信という文字が浮かぶ光るビー玉のような美しい玉‼️近くに転がってないかと、どれほど探したことか‼️対する妖怪軍団‼️筆頭は夏木マリさん‼️この世のものとは思えない妖艶さ、妖怪にしか見えません‼️見事な怪演、スゴすぎ‼️光の玉の力が妖怪どもを圧倒するシーン、桜吹雪の中の信乃と毛野の決闘、親兵衛が一行の後をついていく「七人の侍」の菊千代のようなシーン、古の笛の音が悪を鎮めるシーン、静姫と親兵衛のラブシーン、そしてラストの凄まじい決戦まで、アクション派・深作欣二監督の面目躍如たる素晴らしい演出‼️特にクライマックスの決戦シーンは、八犬士が一人、また一人と犠牲になっていくわけですが、その一人一人の死に様がカッコ良すぎて涙なくしては観れません‼️凄まじくも美しいアクション、さすがはJAC‼️そんな犠牲を乗り越えての静姫の光の一矢‼️もう射ち抜かれます‼️薬師丸ひろ子さん、キマッてる‼️特撮はチープなんですが、80年代のフィルムの質感やミニチュアなどに見事にハマッてて、見応えあります‼️ただ、巨大ヘビや巨大ムカデはショボかったかな⁉️そしてラスト‼️石像からの七人の犬士の声に後押しされて、すべてを捨てた静姫と親兵衛が旅立つシーン‼️お互い馬を走らせながら手をつないで去っていく二人に被さるジョン・オバニヨンの名曲「里見八犬伝」‼️感動するなぁ‼️真田広之さんも薬師丸ひろ子さんも若かった‼️永遠に忘れられないですね‼️
「形が異様なら心も異様と決めてかかる」
時代
懐かしい。。。
圧巻だった夏木マリ
幻魔大戦に続いて
RPG
志穂美さんの魅力。最大限堪能。
江戸時代の古典『南総里見八犬伝』としてみると、あれれ?
『南総里見八犬伝』を元に、新しい物語を作った昭和の小説を映画化した作品。
元ネタの『南総里見八犬伝』も長期連載作品だっただけに、『水滸伝』か?というように、枝葉にわたっていろいろなエピソードが入り組み、複雑・荒唐無稽な設定だったけれど、昭和の作品は設定や人物が変わっている。
正直、ツッコミどころは満載。
でも、夏木さん・目黒さん・流行さん・ままこさん達が外連味たっぷりの芝居を心地よく見せて決めてくださり、
JACの面々が、見ごたえのあるアクションを繰り広げてくださる。
今のようなCGが発達していない、人力による映画。
それだけでもすごいけれど、
毛野や信乃の切なくも苦しい恋模様など、”演技”としての見ごたえも十分。
美しい絵巻が展開される。
それにしても、演技も繊細で、アクションも決まるそんな志穂美さんは唯一無二の存在だったんだな。
あ、安い
奇譚。愛憎のダークファンタジー活劇。 顔の皮膚を三角に切りとってめ...
奇譚。愛憎のダークファンタジー活劇。
顔の皮膚を三角に切りとってめくれてるのとか、血の池のお風呂がインパクト。弓矢だらけになったり、ピカッて光って石になったり記憶に残る場面が多い。
玉梓(夏木マリ)なんとなくデンジマンの女王へドリアン思い出しちゃうんだけどデンジマン自体が5人が集結する話やデンジ犬の設定をこの映画を参考にして作られたものだという。こっちが先かい?ってなった。
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