里見八犬伝(1983)のレビュー・感想・評価
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和風ファンタジーアクションの原点
当時、週刊少年ジャンプで『Dr.スランプ』の連載中だった鳥山明先生の次回作『DRAGON BALL』に影響を与えたのかどうかは定かではありませんが、こちらは犬(妖犬八房という名の犬と伏姫の子)で、あちらは猿(大猿に変身するサイヤ人)。「じっちゃん、オラ、7つの玉集めながら、へんちくりんな奴らをやっつけてくるぞ。」という台詞を言いそうな犬江親兵衛(真田広之)が活躍する和風ファンタジーアクション映画です。
静姫(薬師丸ひろ子)と玉梓(夏木マリ)の入浴シーンがあり、犬江親兵衛と静姫が爽やかに愛し合う場面もあります。
まるで北斗七星と並ぶ輔星(パンフレットによると「北斗八星」)のように七つの霊玉に八つ目の霊玉が加わって八犬士が揃います。揃った八人の姿は、ヒーロー戦隊もしくは『キン肉マン』の正義超人達(例えが古い)のようにも見えます。
京都撮影所に古代遺跡アンコール・ワットの寺院のような大広間セットを建設して撮影し、みごとに世界観を演出しています。
妖怪の化身である大蛇と大百足も登場し、当時の邦画にしてはスケールの大きい映画でした。
薬師丸ひろ子の顔のアップがイイね
栗山千明が玉梓役の八犬伝(2024)を観てから見直した。
1983年の角川映画。
おぉ、玉梓役は夏木マリだった。
なるほどね。
血の池から出てきた夏木マリのヒップラインのゴージャスなこと😎
素晴らしい
岡田奈々もアンハサウェイ並に美しい🤩
潤沢な資金があったことがうかがえる40年前の映画。
薬師丸ひろ子の静姫と真田広之の親兵衛。じゃれ合うシーンがアホくさくもあるが、ラブシーンのひろ子の顔のアップがイイね😎
【”新解釈、南総里見八犬伝。”40年前の作品とは思えぬ特撮シーンや、アクション、剣劇、ラブシーン満載娯楽大作。お気に入りは夏木マリさん演じる玉梓です。尋常でない妖気が凄かったなあ。】
ー イヤー、物凄い熱量である。ビックリ。角川映画って、市川崑監督の金田一シリーズのイメージが有ったのだが、イメージが変わっちゃたよ!-
■ストーリーは割愛と言うか、新解釈、南総里見八犬伝と書くしかない。だってさ、生き残った犬士は、若き真田広之演じる犬江新兵衛だけだもん。
◆感想
・設定が凄い。原作があるみたいだが、時代は南総里見八犬伝から100年後位である。故に、玉梓率いる妖怪一族は実に妖しい。
その中でも、身体が衰えると血の池に入り、ツルツルの肌で全裸で出て来る玉梓を演じる夏木マリさんは素晴らしい。素晴らしいったら、素晴らしいのである。
・犬士たちの配役も、千葉真一を筆頭に志穂美悦子、真田広之とガッチリ、アクション俳優で固めているし、実に豪華絢爛な布陣である。
角川映画の隆盛を物語るようである。
・静姫を演じた薬師丸ひろ子さんは、当時お幾つだったのであろーか。新兵衛とのラブシーンなど、”お父さんは、赦しませんよ!”😡状態でプンプンしながら、鑑賞してしまったぞ!
(娘と同じ年くらいに見えたので・・。ホントスイマセン・・。)
それにしても、当時の人気が分かる可憐さであるなあ。最近の薬師丸ひろ子さんの役は優しいお母さんが多いので、ちょっとビックリ!
この方、歌もとても上手いんだよねえ。透き通った声が好きなのです。
<八犬士の夫々の生き様の深掘りは、2時間弱の尺では矢張り難しいのであろうが、それでも見応えタップリな娯楽大作である。
イヤー、深作欣二監督。このような作品も手掛けていたのですね。凄いなあ。
”当時の角川映画を深掘りして行く事を、たった今決断した!By エレファントカシマシの”ガストロンジャー”より”>
スターが総出演の大娯楽作。
「八犬伝」という映画をみるので、ちょっと
下見を兼ねてみてみました。
1983年作品。
原作は曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」を脚本家の鎌田敏夫が
翻案したもの。
アドベンチャー・アクションの豪華絢爛な娯楽作。
当時のスターが総出演しています。
千葉真一、志穂美悦子、目黒祐樹、岡田奈々、など。
監督は深作欣二。
メインは里見家の静姫(薬師丸ひろ子)と、八剣士の一人、
真田広之とのラブロマンスが軸になっております。
里見家を滅ぼした妖怪軍団たち。
その中で一際美しく怪しい玉梓(夏木マリ)。
すごく妖艶で綺麗でした。
薬師丸ひろ子はガッツの塊。
頑張り屋だったんですね。
引きずられ、縄で縛られて、滝に落とされ、
真田裕之より元気がありますから。
ワイヤーアクションに乗馬までこなして大したものです。
ラストで姫は地位を捨てて真田広之と広い世界に飛び出します。
英語の歌詞の歌が掛かって、なんか西部劇風でした。
十年何ぶりに観たけど、やっぱり面白い! 80年代を代表する角川映画のSFファンタジー巨編
里見家の姫を演じる薬師丸ひろ子さんと真田広之さんの主演に加え、姫を守る八犬士達の千葉真一さん、志穂美悦子さん等々、そしてヴィランが夏木マリさんと目黒祐樹さん、それを深作欣二監督こだわりの演出で仕上げた、正に「ザ・角川映画」の一本
70〜80年代の角川映画はやっぱりいいなー、ちょっと暗めの映像に画づくりがとてつもなくカッコいい
そして何故かこの頃の映画って何頭もの馬が連なって疾走する画だけで様になるんですよね
クライマックスのそこら中で爆発が起こり主人公達が逃げまどうスペクタクルシーンも圧巻、この時代は端々に特撮バレバレはあれど実際の巨大セットで撮っているダイナミックなところがダサかっこよくて観ていてとても楽しい
子供の頃はわからなかったけど、大人になって観てみると薬師丸ひろ子さんがすごく綺麗でさらに可愛いらしさもあってとても良い
そして実はこの時代では一番好きな女優さんの志穂美悦子さん、やっぱりメチャクチャ綺麗でキレッキレのアクションがカッコよすぎ、何度観てもシビれます
そして、夏木マリさんのヌード・・・
こういうノリが70〜80年代の映画っぽくて大好きです
総じて楽しみましたが、最後にどうしても気になったところ
オープニングからいきなり英語のポップスが流れて、これがホントに全然合ってなくて笑いが止まりませんでした(笑)
しかも劇中何度かあって2回目は薬師丸さんと真田さんの長い長いラブシーンのバックにも流れ、ホントに笑えるけど、呆気にもとられます
マジで時代劇と英語ポップス合わないけどな・・・すごい時代だ
時代劇がSFに走った失敗…
公開当時1983年…既に若者の時代劇離れが始まっていた…
それを打破すべく、角川映画が「SF時代劇」を作り上げたのだが、完全に
失敗…
内容や画面の絵が洋画の後追い(当時は『ハリウッド映画』ではなく『洋画』
と言っていた)。
それまでの老人が好みの時代劇「義理や人情」が無く、単純な勧善懲悪の
世界で「スターウォーズ」の時代劇版みないた作り…
それでいて、これから時代劇を観るであろう、小学生とかの観客を引き入れら
れたか言えば、それも出来ていない…
何事においても中途半端…
「仁義礼智忠信考梯」のうち、主人公が「仁」の持ち主であるのは、分かり
きっているのに、最後まで出し惜しみする。
先に述べた時代劇の「義理と人情」の絆が無く「キン肉マン」の友情
みたいな関係…
その後、邦画の時代劇はロックミュージックを取り入れたり、特撮ヒーローの
様な強さを出したり、50億円の製作費を掛けカナダ・ロケをしたりとかで、
万策尽きて…それで1990年代に、黒澤明監督の「七人の侍」が
再評価される…
思うに、八人の戦士が集まるエピソードを自然に順序良く描くには、
「七人の侍」の様に3時間以上の尺が必要で、2時間の映画に収めるには
こういう無理な、マンガみたいな内容になる…
深作欣二監督作のひろ子映画。
これ大好きでした。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」を薬師丸ひろ子で映画化!千葉真一、真田広之、志穂美悦子…と、このJACアクション担当メンバーだけでもワクワクするキャスティング。かっこいいです。
ひろ子ちゃんと真田さん結婚したらいいのにー、あ でも、真田ひろ・ひろになっちゃうな~と、子供ながらに(中学生だったな…)思ったりしたものです。
ストーリーの面白さと不気味さ、夏木マリの妖艶さ、京本正樹の美貌、岡田奈々がムチャムチャきれいだった(AKBの岡田さんじゃないですよ、一応。)のが印象的。
萩原流行と志穂美さんの対決シーンは、ちょっと切なく、バックがクリムトの絵っていうのが斬新でした。
(ネットで調べるとクリムトのような絵?らしいですね。)
ラストの乗馬シーンも良かった。主人公は死なず。
「里見八犬伝」が何度もメディア化されるのは、やはりファンタジー要素も兼ね備えた冒険活劇でもあり、面白いお話だからなんだろうなと思います。
♪I don't want this night to end, don't say good bye, just hold me close, my darling.
ジョン・オバニオンの主題歌もいい曲でした!一生懸命覚えて口ずさんだものです。
【追記】真田さんエミー賞主演男優賞「SHOGUN」おめでとうございます!(20240917記)
星よ、導きたまえ‼️
多分小学校の2年生くらいの頃でしょうか⁉️幼き日の私を夢中にさせてくれた深作欣二監督の伝奇ロマン‼️ある日、テレビをつけると真田広之さんの見事なアクションがキマッてる予告編が流れていて、無性に鑑賞意欲をかき立てられたのですが、父親に頼むも却下‼️意気消沈して近くの小さなレコード屋さんに行くと、なんと「里見八犬伝」のレンタルビデオがあったのです‼️早速レンタルして、その魅力の虜になったわけですが、記憶違いかもと思い、最近になって調べてみると、「里見八犬伝」という作品は業界初の劇場公開と同時にビデオ発売がされていた作品でした‼️記憶は正しかった‼️悪霊に仕え不死身となって蘇った妖怪・玉梓を倒すため、里見家で唯一生き残った静姫の前に8人の犬士が集まる・・・‼️この作品の何が幼き私を夢中にさせたのか⁉️まず冒頭とエンドクレジットで流れる音楽‼️ジョン・オバニヨンによる「八犬士のテーマ(White Light)」と名曲「里見八犬伝」‼️およそ時代劇の音楽とは思えないカッコ良さ‼️現在に至るまでの私の音楽感の礎となっております‼️そして静姫と彼女の周りに集まってくる個性豊かな八人の犬士達‼️まるで弁慶のような道節・千葉真一さん、紅一点の女剣士・毛野役の志保美悦子さん、大鎌の二刀流を駆使する親兵衛・真田広之さん、正義の心に目覚めた闇の軍団出身の現八のギャバンこと大葉健二さん、義妹を探し求める信乃役の京本政樹さん、山伏姿で銃や爆薬を武器とする大角・寺田農さん、成人だが子供の姿をした荘助と巨大で怪力の小文吾‼️ホントに皆さんチョーカッコいい‼️そんな八人が持つ不思議な力がある玉‼️仁・忠・礼・智・孝・義・悌・信という文字が浮かぶ光るビー玉のような美しい玉‼️近くに転がってないかと、どれほど探したことか‼️対する妖怪軍団‼️筆頭は夏木マリさん‼️この世のものとは思えない妖艶さ、妖怪にしか見えません‼️見事な怪演、スゴすぎ‼️光の玉の力が妖怪どもを圧倒するシーン、桜吹雪の中の信乃と毛野の決闘、親兵衛が一行の後をついていく「七人の侍」の菊千代のようなシーン、古の笛の音が悪を鎮めるシーン、静姫と親兵衛のラブシーン、そしてラストの凄まじい決戦まで、アクション派・深作欣二監督の面目躍如たる素晴らしい演出‼️特にクライマックスの決戦シーンは、八犬士が一人、また一人と犠牲になっていくわけですが、その一人一人の死に様がカッコ良すぎて涙なくしては観れません‼️凄まじくも美しいアクション、さすがはJAC‼️そんな犠牲を乗り越えての静姫の光の一矢‼️もう射ち抜かれます‼️薬師丸ひろ子さん、キマッてる‼️特撮はチープなんですが、80年代のフィルムの質感やミニチュアなどに見事にハマッてて、見応えあります‼️ただ、巨大ヘビや巨大ムカデはショボかったかな⁉️そしてラスト‼️石像からの七人の犬士の声に後押しされて、すべてを捨てた静姫と親兵衛が旅立つシーン‼️お互い馬を走らせながら手をつないで去っていく二人に被さるジョン・オバニヨンの名曲「里見八犬伝」‼️感動するなぁ‼️真田広之さんも薬師丸ひろ子さんも若かった‼️永遠に忘れられないですね‼️
「形が異様なら心も異様と決めてかかる」
懐かしさや安っぽさは否めないが、所々にドキッとする台詞や印象に残るシーンがある。今でも娯楽映画として十分楽しめる。
今もとてもおしゃれな夏木マリ。この映画の中でも、彼女だけは怪しげな衣装を見事に着こなしている。そして全く役に違和感がない所がまた凄い。
邦画にしては頑張ってると思う。JAC絡みなだけあってアクションも【...
邦画にしては頑張ってると思う。JAC絡みなだけあってアクションも【ジャッキー・チェン】に対抗してる感じがする(いい意味で)。テンポも悪くない。
時代
をヒシヒシと感じる作品だった。
ストーリーは滝沢馬琴、脚本は現代人。
故解釈が噛み合わず、ドタバタコメディのような仕立てで
演出仕立ては特撮活用だから、ただ単に贅沢キャストによる戦隊モノと化してしまった感がある。
むしろ本作のお陰で、南総里見八犬伝って??
と言う人が増えたらヨシ。と言うことかなぁw
懐かしい。。。
上映当時、映画館に観に行った思い出を振り返るため、地上波録画したものをあらためて鑑賞。
薬師丸ひろ子の透明感、真田広之の突き抜けた男前具合、また脇の役者さんも当然ながら若く、当時すげーと思ったセットや特撮も今観ればなんてチープだったんだろうといろいろ再確認できて楽しい時間でした。
ザ・昭和ですが、何も考えずに観ることができ、少しずつ仲間を増やして、その仲間にもそれぞれ物語があり(時間の関係で全部サラッとしてますが・・・)RPGの原点とも言え、当時を知るもの的には胸アツな一作です。
圧巻だった夏木マリ
薬師丸ひろ子扮する里見一族の一人娘静姫は、夏木マリ扮する玉梓一味妖怪の襲撃をかろうじてかわしてただ一人生き延びた。そんな中、静姫は千葉真一扮する犬山道節らに助けられた。真田広之扮する犬江親兵衛らも加わり光の玉を持った八剣士に護られた静姫は玉梓らを滅ぼせるのか?
他にも志穂美悦子、京本政樹、目黒佑樹、岡田奈々らが出演していて楽しませてもらったが、やっぱり裸体をさらして妖艶で奇抜な役どころとなった夏木マリが圧巻だったね。
幻魔大戦に続いて
観に行った角川映画。小学校3年生で池袋に観に行った。薬師丸ひろ子よりは真田広之のカッコ良さがポイント。両手にカマを持った武器を作って遊んだ。千葉真一も迫力。ヨネヤマママコの顔面引き裂きシーンには恐怖した。夏木マリの裸には嫌な気持ちになった。幻魔大戦同様カッコイイ洋楽を主題歌にするセンスは好き。そのおかげで取ってつけたようなラストシーンもなんか爽やか。深作演出は大したことない。特撮技術は絶望的にチープ。
RPG
仲間を集めて敵ボスを倒す!まるでロールプレイングゲームのようなストーリーだ。ドラクエなんかはこれを参考にしているのではないでしょうか。最初に観たのは地上波TV。真田・薬師丸のラブシーンしか記憶に残らなかったのだが、改めて見るとかなり面白い。
細かい部分や演技ではB級感が漂っていて、原作と比較してしまうと駄作とされそうな雰囲気なのだが、薬師丸・真田のカップル以外に志穂美悦子・萩原流行と京本政樹・岡田奈々というカップルが敵味方で戦うという悲恋も用意されていて、中々豪華になっています。でかい岩を支えるためだけに戦った二人とか・・・結構泣けるかも。
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