「志村喬」座頭市果し状 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
志村喬
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順庵役の志村喬のおかげで引き締まった映画となっていた。ストーリーとしてもシンプルで感情移入ができるのだ。黒澤映画『酔いどれ天使』でも医者を演じた志村だが、ここでの役柄は秩父の里という小さな村で、貧乏人からは金を取らずに逆に食べ物を分け与えるという、まるで『赤ひげ』のような先生だ。今回の市は銃弾を左肩に受け、かなり痛々しい。これも医者がいるからできたことなんだろう。
残念なのは親子の確執。江戸で医者をしているとき、家を飛び出し人を殺してしまい、盗賊団の一味になってしまった弦八郎(待田京介)。最後には市に斬られてしまうのだが、そのときの感情がいまいち描ききれていないと思う。ちょいともったいない。
悪党の一味で紅一点の野川由美子といい、順庵の娘である三木本賀代といい、胸元ギリギリの映像がいい!!
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