「一瞬と言う間と殺陣。かつて日本にあった瞬間芸。」座頭市二段斬り マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
一瞬と言う間と殺陣。かつて日本にあった瞬間芸。
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時代劇とは言えないが、この殺陣が最高。
フィルムをリニューアルした(リマスター?)ものなのだろうが、60年前の作品には思えない。
問題はこの話も浪花節になっている事だと思う。
虐げられた者を座頭市が救う。そのパターン。
それはそれでも良いのだが、それが日本の脚本の定石の様になっちまってる。
つまり、「レ・ミゼラブルの「フォンテーヌ」の哀れな人生。それを座頭市が救う」
それはそれでも良いが、それがワンパターンな定石。
しかし、レ・ミゼラブルの主役は、エポニーヌてあり、テナルディエ一家だと僕は思っている。
哀れな者は救われないのだ。残念な事だか。
日本の時代劇は一時「木枯し紋次郎」の様な「ニヒリズム」が流行った事もある。「仕掛人」シリーズなどもそんな時期があった。だがしかし、根付かぬまま、短絡的に大団円へ締め括る浪花節に、結局変化してしまったのだと思う。
だから、日本時代劇はメディアから絶滅したのである。
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