座頭市二段斬りのレビュー・感想・評価
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冒頭では牛車に乗りながらおにぎりを食っていたが落としてしまった・・・冒頭で笑えるシーンを持ってくるのが定番となったのかもしれない・・・
お小夜は彦の市(嵐三右衛門)の借金のため女郎に出されたのだが、客と寝るのを拒んだため宿場の親分錣山の辰五郎(沢村宗之助)によって土蔵に閉じ込められてしまったのだ。女郎屋をやっているのは辰五郎。郡代役所の磯田幸右衛門も言いなりにし、賭場も開いている、総合的なやくざ業だ。女郎屋が登場するのもシリーズ初か。
壺ふり役の三木のり平のコミカルな部分はなかなかいい。とても悪党には見えない。座頭市にイカサマが通じず100両奪われたことで、今度はむすめお鶴(小林幸子)を女郎にされそうになり、市の杖を奪いたくてしょうがない。市になついてはいたが、お鶴は自分と父親のために市の仕込みの杖を盗んでしまう。そして、用心棒・門倉(加藤武)が殺した藩の見回り役の下手人に仕立て上げられた座頭市は窮地に立たされる・・・
イタチの最後っ屁。今日は出ねえや。最後まで笑わせてくれる三木のり平だったが、勧善懲悪ぶりはまるでTV時代劇のような展開。貴重な小林幸子の子役時代を見られたことはよかったかも。
お天道様の下を歩く市
シリーズ10作目。1965年の作品。
道中市は、按摩の師匠に会いに行こうとする。が、師は殺され、その娘は女郎場に売られていた。黒幕である悪玉やくざの親分と郡代によって町民も苦しめられ…。
本作も“THE座頭市”というくらい定番王道ストーリー。
それだったら平凡過ぎた前作と変わらない気もするが、大きな違いが。
市の大事な人が殺され、苦しめられている。
許せぬ畜生を斬る!
痛快!スカッと!
物語や市の動向にメリハリが付いた。
ドラマ部分も悪くない。
市はひょんな事から、賭博場の用心棒父娘と交流を持つ。
うだつが上がらず、何処か憎めない父。
しっかり者の娘。
ある時賭博で大金を市に取られ、その責任として、父は失職。代わりに娘はこのまま置いて貰えるも、後何年かすれば女郎場に…。
許して貰うには、市の仕込み杖を手に入れる事。
そんな事、出来る訳ない。
それを聞いていた娘は…。
そして、全てを知って市が父に掛けた言葉は…。
三木のり平がコミカルに好演。勝新とのやり取りも絶妙。按摩中、
「旦那、この腕はお天道様の下を真っ当に歩けませんね」
「按摩さん、あんた、針もやってんのかい? ちくちく刺すから」
その娘役に、小林幸子! 歌声も披露。
市と敵対する用心棒に、加藤武。思わせ振りに挑発するも、あっさりやられてしまったけど…。
いつもは重厚な伊福部昭の音楽だが、フラメンコ・ギターをメインにした珍しい感じ。
よって、全体的にも終わり方も西部劇調。
記念すべき10作目を狙ったのかどうかは分からないが、個人的には上々。
市は言う。俺ら稼業はお天道様の下を真っ当に歩けない、と。
しかし本作に限らず、市は時折お天道様のご来光に当たれる行いを。
カラシが大好き座頭市
2020年9月5日 映画 #座頭市二段斬り (1965年)鑑賞 #小林幸子 が子役で出演していた。子どもの頃から歌が上手かったんだなぁと感心した おでんにカラシをつけるんじゃなく、カラシにおでんをつけるって言ってたけど、あれはつけすぎ! #三木のり平 が出てるのでコメディ要素が強い作品になっていた
BSフジ。安心して見られるザ・時代劇。 まずは冒頭でのチョイ見せ。...
BSフジ。安心して見られるザ・時代劇。 まずは冒頭でのチョイ見せ。必ず出てくる屋台に賭場。 今回の見どころは何と言っても小林幸子。こんな子どもの時から活躍してたんですね。歌を歌い、最後はちょいと悪さも。 若き加藤武も出演。彼との絡みで、きたきた実は見えてるんじゃ疑惑のシーン(笑) 最後はバッサバッサとこれでもかの悪党斬り。強すぎます。勝新は日本のセガールです。
おてんと様 みんな幸せにしてやっておくんなまし
おでんに芥子をつけるのではなく、芥子におでんをつけるのがおでんだ。がコミカル場面。 最後は力技で解決する。強すぎて無敵の座頭市。鼬の伝六も活躍する。 悪い奴らは皆殺しの良い映画。
集団戦闘で勝新の殺陣を最大限に魅力的にする技術が光る
初っ端から、勝新太郎が飯食ってます。本作では徳利を斬る。 コメディアンとして三木のり平が出ていますが、この人が役に合っていてなかなか良い味出してる。 本作の見せ場はラストの勝新の殺陣。これがカッコ良い!集団戦闘の形式を取りつつ、勝新の殺陣の魅力が最大限に出るように撮ってる(・・・ような気がする)。上手いなぁ・・・と思う。勿論、勝新の殺陣もレベルが上がってるんだと思いますが・・・。 本作の殺陣のシーンを見ると、役者の迫力のある演技だけでは良くならないというのが分かる。カメラワークと、チュエーションの設定(本作では夜の宿場町)、どんなシーンでどんな風に斬るのか?斬られる人のタイミングの取り方なんかも上手い。 本作は井上昭監督。またちょっと雰囲気が変わります。監督が変わると、シナリオが前と似たようなものでも違うものができるということか。
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