座頭市喧嘩旅のレビュー・感想・評価
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冒頭から見せ場の連続でなかなか面白かった。藤村志保が若い。もう1人...
冒頭から見せ場の連続でなかなか面白かった。藤村志保が若い。もう1人の女性も美人と思ったら若山冨三郎の奥さんだったらしい。 ラストはなんとも切ない。恋する❤️座頭市(笑) BS12
市と二人の女
シリーズ5作目。1963年の作品。 道中、侍たちに追われている娘を助けた市。その娘・お美津は江戸の豪商の娘で、無理矢理若殿に手籠めにされそうなところを逃げて来たという。市はお美津を江戸に送り届けようとするが…。 定番スタイルである二大やくざの争いに割って入る。勿論今回もそれはあり、片方から手入れの助っ人を依頼されるのがそもそもの始まり。 しかし今回は、男一人と女一人の旅。 当然、淡く、不器用な恋が。 道中何度か、穢れを知らぬお美津は悪党に騙される。 その度助ける市。が、自分は頼られていると思っていた…そう吐露する市が哀しい。 今回、市のライバルになるような浪人は不在。 その代わり、市を翻弄するのは悪女キャラとでも言うべきお久。 市を襲い斬られた浪人の女で、市に一泡吹かせようと付け狙う。時にはやくざと組んだり、時にはお美津を誘拐したり。 お美津を演じた藤村志保が可憐に対し、お久を演じた藤原礼子は妖艶。どちらかと言うと藤原礼子の方が美味しい役回り。 今回はこの二人の女性の存在と、その対比が印象的。 クライマックスは二大やくざの争い。片方の助っ人に入る。 が!そこにまさかの人物が! やくざ者が堅気の人を巻き込んじゃいけねぇ。 か弱い娘なら尚更。 市が怒りの成敗! 闘い終わって… 惚れた女の為に市は…。 ラストもいい。
これで風邪も治るでしょう(ピュッ)
あん摩をしながら忍ばせた刀に感づいて放り投げる座頭市。クソ渋柿を雲助頭にやるときにわざわざ空中で切って食いやすいようにあげるサービスも。 いやーほんとに藤村さん綺麗だよな。大店の娘にハマるね。藤村さん好きは眠狂四郎シリーズも必見。
ロウソク真っ二つ
本作の殺陣は、ロウソク真っ二つ。ここまで5作を観て思ったんだけど、映画って90分で十分だよなぁ、と思った。基本、120分の映画ばっかり観てきた自分にとっては新しい発見だった。(この後の作品はどんどん奇抜な映画になっていくらしいですが、それは置いといて・・・)。 本作も、アクションシーンでの突飛な殺陣はない。むしろ若干単調になっている感は否めない。完全に集団戦闘の殺陣になってきたし、カメラワークも単調だ。新・座頭市(3作目)の殺陣のシーンのカメラワークは凄かった。 それでも日常シーンが面白いから飽きない。勝新がメシを食うシーンしかり、世界観に没頭できるセットの作り込みとか、草原、荒野、田園、竹林の風景を美しく撮るとか、面白い台詞回しとか(現代人とは違う喋り方だから、聞いてるだけで本当に面白い。) あと、毎度のことですが、人間ドラマが良い。甘すぎず苦すぎない、毎回ほろ苦い感じ(LaLaLandみたいな)なんだよね。座頭市が目暗の浪人である、という設定が上手く活きてる。 冒険とアクションがあって、人間ドラマでホッとさせて、最後はハッピーエンドなところは、ピクサー映画に通じるものがある。 1960年代の映画(まさに座頭市ですが)は映画製作者にはとても勉強になると思う。製作スタッフの工夫がよく見える。セットにしても映像にしても、手作り感が「分かる」ので、こういう撮り方をすれば良いのか!という発見がある。あと自分でも工夫次第で出来そう!って思えるんだよね。 CG全盛の今の時代の映画は、手作り感が感じられない(どこをどう工夫したら良いのか分からない)。あと、自分でも出来そう!って思えない(泣)。物量で勝負!みたいなところがあるんだよね。
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