劇場公開日 1963年3月15日

「バランスの取れた傑作」新・座頭市物語 tさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0バランスの取れた傑作

tさん
2019年1月1日
PCから投稿

泣ける

笑える

楽しい

うううむ。これすごく良かった。お勧め。シリーズ最高傑作じゃね?本作からカラー映画。勝新の殺陣が本格的な「見せ場」になる。

殺陣が良い。
突飛な演出(like子連れ狼、キル・ビル)はない。普通の殺陣。でも迫力が全然違う。僕がこれまで観た映画の殺陣は、血ブッシューorカンフーor集団戦闘orライトセイバーのどれかだったんだけど、そのどれでもない。重厚なタイマンの殺陣。

カッコ良く笑わせる。
居合い斬りで4つのロウソクを斬るシーンがある。このシーンの演出が爆笑wwwなんです。でも、決してダサくない。すげーかっこいい。
こういう演出は難しい。やろうとしてできてない映画はたくさんある。数少ないできてる人って誰?それが、ジャッキー・チェン、トム・クルーズ、ブルース・リー。

脚本は相変わらず良い。
一作目同様、人間ドラマがよく描けてる。殺陣だけでも良いのに、人間ドラマに手を抜いていないから偉い(平成の実写映画は手を抜きすぎ)。
え・・・こいつ悪役だったん?
え・・・こいつ実はめっちゃええ奴やん(泣)・・・。今回もしてやられましたよ・・・。

総合的なバランスとしては申し分なく、完成度が高い。
凄い傑作だと思う。

t