劇場公開日 1962年4月18日

座頭市物語のレビュー・感想・評価

全30件中、1~20件目を表示

4.0 座頭市のデビュー作であるとともに、平手造酒との映画史における「交代劇」でもある。

2024年11月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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TRINITY:The Righthanded Devil

4.0時代劇を代表する最高傑作の1つだ。

2024年10月26日
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盲目ながら居合の達人というヤクザ者を描いた、座頭市シリーズの第1作。映画版が26作品、これとは別に、テレビドラマでもシリーズ化されている。本当に素晴らしい、時代劇映画の最高傑作の1つだと思う。

本作は、単なるチャンバラ映画を大きく超えた、貫禄と威厳を持った人物描写に重きが置かれている。対立するヤクザ一家に身を寄せる、余命わずかの剣豪との、不思議な友情と運命的な勝負も、見ごたえ十分。

主人公・座頭市が、ペテンには機転を利かせて仕返しするさまを、ユーモアを交えて描く一方、不届きなヤクザ者には、驚くべき剣術で、悪人どもを次々に切り倒していく。

座頭市は、海外でもカルト的な人気を誇る。それは、弱き者に心を寄せる座頭市が、元は温厚で道徳心の強い男だが、その驚異的な剣術から、常にヤクザ者を近づけてしまい、運命に抗えず戦いを繰り返すところにあると思う。

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瀬戸口仁

4.0子沢山ボクロってあるんですね

2024年7月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1962年の大映作品。巨匠三隅研次監督の出世作。音楽は伊福部昭。座頭市シリーズの第一作。
客人は天知茂。
下総は飯岡の助五郎親分を訪ねる市。賭場の客を取り合う地元ヤクザの笹川一家の呑兵衛のハンサムなイケメン用心棒(浪人)の名前は平手酒造(ひらてみき)。
テレビドラマシリーズの探偵役の印象しかないもので、誰だか全然分からなかった。市と懇意になり、労咳をおして、出入りに加担する平手。一種のボーイズラブ的ストーリー。それだけ勝新太郎という男は魅力的ということ。

助五郎から市の面倒をみろと命令された子分の蓼吉(南道郎)。今でいうとその妹のおたね(万代昌代)は蓼吉の兄貴分の妻なのだが、別居中で実父の居酒屋を手伝っている。ヒロインとは言っても、ヒロインがヒロインらしく扱われないことが多い渋〜いシリーズ。オレがまだオムツしてた頃にこんなエキゾチックな美人がいたなんて、許せない😎
蓼吉はおさきという女を孕ませ、殺害し池に遺棄。ちょっとのすきに出ていってやった犯行をみてもいないのに蓼吉の様子を嗅ぎ取っていた。
ラスト。笹川一家に勝ち、祝宴をあげる助五郎。あの名台詞の原点が。市にヤクザ道をけなされ、馬鹿にされた親分に差し向けられたのか?おさき殺しでゆすられたかどうかは知らないが、背後からたった一人で市を狙い、街道か転げ落ち田んぼに沈む蓼吉。平手への見舞いに市から上酒三合の使いを頼まれてたのに、二級酒2合半に中身を変えて駄賃をネコババしたクズ男の蓼吉。
「どうせ、ろくな奴じゃねぇだろう」と吐き捨て、裏の山道を行き、市に惚れ、一生市の杖になって苦労すると街道で市を待つおたねを撒いて裏街道を去ってゆく市。
その後子連れ狼シリーズも監督する三隅研次の無頼のニヒリズム。
盲なのに、盲だからこそ、人を見る目があり、人の足元を見る目もある座頭市シリーズの記念すべき第一作。日本映画史に残る珠玉の一本と言っても過言ではない。
お色気場面はほとんどなし😎

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カールⅢ世

5.0ファーストアルバムの輝き

2024年6月19日
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座頭市シリーズの第一作目。
ジャンルは違うが、歴史に名を残す偉大なミュージシャンたちの、ファーストアルバムが持っているキラキラした輝きや若々しい勢いと同様に、この映画も、「座頭市」というキャラクター及びそれを演じる勝新太郎が持つ輝きと、勢いを併せ持った名作になっている。

自分が感動したのは、昭和37年という時代でありながら、無自覚な男性優位や障害者への偏見といった、今でいうマチズモやアンコンシャスバイアスが、座頭市というキャラクターを通して、見事に否定的に描き出されていることだった。
加えて、ヤクザの愚かさ、腐った組織の人命軽視、トップの保身の醜さなどに対し、明確に異議を唱える座頭市の痛快さに、胸がすく思いがした。

座頭市の逆手居合の大立回りの場面は余りないが、その分、一瞬一瞬の凄みは増している。

一本の映画としてのストーリー展開も、見事。

いい映画を観た。

BS12にて鑑賞。

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sow_miya

5.0気品があってカッコいい

2023年11月28日
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なにわ

3.5これが座頭市の初作なのか。 モノクロがなんとも味がある。ヒロインも...

2023年8月26日
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これが座頭市の初作なのか。
モノクロがなんとも味がある。ヒロインもなかなか。敵役もいい。ラスト一騎打ちのアクションがまだ洗練されていないのもかえって初々しいか(笑)
勝新の座頭市、やはりなんとも面白い。
BS12

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はむひろみ

4.0予想外に面白い、人気シリーズの最初の作品だけはある

2022年12月26日
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Kazu Ann

5.0このスピードは

2022年6月13日
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憧れる
必ず到達するまで練習する
あとかめはめ波も出るまで練習する

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ミスター

5.0文句なしに面白い!

2022年2月27日
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鑑賞方法:映画館

めちゃくちゃ面白かった。文句なしに面白かった。

人情、友情、ロマンス、ダンディズム、アクション……etc. 娯楽映画の魅力満載。

「これぞ映画! これぞ時代劇!」と叫びたくなるような傑作!

そして、この映画魂、時代劇魂は、ハダシやビート板やブルーハワイたちに受け継がれていくのであった。

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peke

4.0面白かった❗人生初の座頭市。

2021年9月24日
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アキ爺

3.5けっこうよかった

2021年9月14日
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吉泉知彦

4.5これぞ座頭市の勝新太郎。

2021年9月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

座頭市の映画は初めて。でもこんなに痺れて泣けて、よかったと思わせてくれた。勝新太郎の演技もさることながら、何より脚本が素晴らしい。人間のいやらしさ、悲しさの中で、剣術の上手い2人の立派な戦いを絡ませる。

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morick

4.0これぞ座頭の市

2021年9月5日
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鑑賞方法:映画館

時代劇は個人的に苦手ジャンルですがこの作品は一味違った。何と言っても盲目の剣の達人・座頭の市を演じた勝新太郎の演技が素晴らしい。歴史に名を残す名優の演技を映画館のスクリーンで味わうことが出来て大変満足です。1962年の作品ですが後世に残すべき名作であると実感しました。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2021-125

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隣組

4.0若い勝新太郎と万里昌代

2021年9月4日
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鑑賞方法:映画館

単純

興奮

萌える

午前十時の映画祭11で。
居合抜きの達人でマッサージや博打のツボ振りをしてる盲目の座頭市は、飯岡のヤクザ助五郎に呼ばれ客となった。市は肺を患っている平手造酒と池で釣りをしてる時に知り合い、酒を共にして話をするうち、助五郎と対立する笹川一家の助っ人だとわかった。助五郎と笹川一家の抗争が始まり、市は平手と対決をすることになった。どうなる、という話。
勝新太郎の座頭市と言えば誰でも知ってるが、その第一作を初めて観た。若い勝新太郎が凄く新鮮で、ストーリーも面白かった。
ヒロイン役の万里昌代が美しかった。

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りあの

4.0ダークヒーロー座頭市の誕生

2021年8月31日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭11にて。
この映画を劇場で観賞できる日が来るとは思わなかった。
大映のマンモス時代劇シリーズの記念すべき第一作。

講談「天保水滸伝」で有名な、剣豪平手造酒(ヒラテ ミキ)が最期を遂げる「大利根河原の決闘」をクライマックスに、笹川一家と飯岡一家の抗争を物語の背景としている。
平手が笹川一家の用心棒なので、座頭市を 飯岡一家の客人とすることで、二人を闘う宿命で結びつけている。
そもそも、飯岡助五郎の子分に盲目の侠客がいたという逸話が座頭市物語の基になっているので、この設定に必然性はあるのだろう。

監督は三隅研次。シリーズ25本中6本を担当している。
(’86年の勝新太郎監督版『座頭市』(松竹配給)をシリーズ26本目とするのは違和感ある)
少し抑え気味な感じはするが、所々でスタイリッシュな映像が堪能できる。
寺の台所で平手(天地茂)が、座った状態で居合い抜きを見せる姿を画面いっぱいに仰角で収めたシーンが芸術的だ。
市(勝新太郎)とおたね(万里昌代)が夜道で言葉を交わすシーンは、二人を画面の左半分に寄せ右上に満月を配置してロマンスの雰囲気を高めている。
遂に平手と市が橋の上で対決するシーンの引きの映像では、斜め下から橋全体を画面に収めて橋の上で対峙する二人は画面左上にあるという、三隅研次独特の何ともアンバランスな構図が見られる。

脚本は犬塚稔。シリーズ25本中8本を担当している。
特段のストーリーがあるわけではない原作(原案)を基に、平手造酒を座頭市のライバルに仕立て、両雄に友情を映し出した見事な脚色。
先に『不知火検校』で描いた盲目のダークヒーローを発展させて、単なる正義漢ではない新しいチャンバラヒーロー座頭市のキャラクターの基礎を作り上げた。
子分たちの屍を放置して勝利の祝盃をあげる飯岡に座頭市が怒りを露にする場面は、チャンバラアクションの合戦の後の描きかたとしては珍しいと思う。
シリーズ化の予定がなかったのか、当初の案では市とおたねは結ばれて終わることになっていたらしい。
仕込みを寺の小僧に預けて封印する場面は採用されている。

主演の勝新太郎は、その後座頭市がライフワークとなる。
勝の類い稀な身体能力で見せる見事な逆手抜刀術は、美しい限りだ。
後々に定着する市の泥臭い闘い模様は、本作ではまだ見られない。
敵の凶刃を仕込みで弾くと、体を回転させて背中で敵を突くという独特の殺陣が新鮮だ。
盲人としての所作はシリーズを重ねてリアリティが増していくのだが、1作目である本作は未完成といえる。とはいえ、ただただニヒルで気取ったアウトローではなく、滑稽さを出しているのは後のキャラクターにも通じている。
飯岡助五郎に怒りをぶつける終盤の演技で、それまで閉じたままだった眼を見開いた表情は迫力がある。

音楽は伊福部昭。シリーズ最大のヒット作『座頭市と用心棒』までの20作を連続して担当している。
土俗的とも言える独特の音楽が、特にモノクロである本作の画面に融合し、雰囲気を盛り立てている。

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kazz

4.5戦う事で確かめ合う男の友情に泣ける

2021年8月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

興奮

時代劇研究家?評論家?兎に角、春日太一氏が
以前に熱く解説しておられた本作。
興味があったのですが映画は映画館派なので
各社配信に未加入のため「午前10寺の映画祭」にて鑑賞。

クズ同士の田舎やくざの悪だくみをしり目に
いいねえ〜〜〜!!
男同士の友情に胸熱〜〜〜〜!!

江戸にほど近い関東のとある宿場町を仕切る
ヤクザ同士の抗争に心ならずも巻き込まれた
座頭市と、悲運の剣豪、平手造酒(ひらて・みき)の
剣豪同士の心のふれあいの物語。

男は自分を知る者のためにこそ命を掛ける、
限りある命だからつまらぬ事で失いたくは無い。
いつかは果てる命なら自分の納得の行く死に方がしたい。
その思いを果たすためにあえて対決に向かう
座頭市と平手造酒。

しびれますね〜〜
ぜひご覧くださいませ。

で、月に8本程映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

時代劇に馴染みの無い方への解説ですが
座頭とは、盲目だけど三味線や琵琶、または
あんまや針などの技能に優れ、剃髪している人々の総称で
座頭市とは、目の見えない市(いち)さんって事です。
目が見えないから周囲から何かと差別されたり侮られたり
そんな辛酸を経験してきて、身を守るために
居合斬りの達人となったって訳です。

居合切りっていうのは、解り易い例だと
「ルパン三世」の石川五右衛門の切り方ね。
チャンバラの様に刀を抜いて相対するのではなく
刀は鞘に入れたまま、または半分抜いてタイミングを計り
相手の一瞬のスキをついてあっという間の早業で
急所を切ったり衝いたりして相手を倒す殺法です。

普段は盲人として地味に暮らしているけれど
ヤクザや子悪党が舐めた事を仕掛けてくると
バシッと反撃する。
「舐めてた相手が殺人マシーンだった!」の元祖ですね。

現役で一番人気のあった頃の座頭市はよく知らないけど
改めて一作目を観るとやっぱよく出来た作品だと
強く感じます。
まだ若かりし頃、豪快伝説を帯びる前の
割とフレッシュな勝新太郎と
流石の目力でただ者でない空気感と
悲運な気配を併せ持つ天知茂(あまち しげる)
昭和の名優は見所一杯です。

「午前10寺の映画祭」ならではのラインナップ。
ぜひ劇場で〜〜。

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星のナターシャnova

4.0午前十時の映画祭にて。 勝新太郎の映画は初めて観たかも。ほんとにか...

2021年8月25日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

午前十時の映画祭にて。
勝新太郎の映画は初めて観たかも。ほんとにかっこよかった。これが勝新なのですね!

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Yoshi K

4.0爽やか

2021年8月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

午前十時の映画祭で観られて幸運
多分観たことはあるはずですが、すっかり内容忘れてました。
座頭市ってこんなに清々しい時代劇でしたっけ?なんだか、薄暗いイメージしかなかったんです。
勝新も天知茂も美しい
さすが、ハダシ監督の生涯ベスト
観るきっかけとなった
サマーフィルムにのって に感謝します。

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しろくま

4.0笹川親分

2021年8月3日
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kossy

5.0神速の居合!勝新太郎の当たり役!

2021年3月29日
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鑑賞方法:VOD

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しゅうへい