「ラーメン大好き仲代さん」殺人狂時代 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ラーメン大好き仲代さん
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都筑道夫の「なめくじに聞いてみろ」の映画化らしいが、残念ながら未読。だいぶ前に一度見ているが、天本英世が出ていたことくらいしか覚えていなかった。天本英世と言えば、「ウルトラQ」の最終話「あけてくれ!」で失踪した無気味なSF作家を演じていたのが印象深い。今回久々に見たら、「ウルトラQ」の一平くん=西條康彦、「ウルトラマン」のイデ隊員=二瓶正也、「ウルトラセブン」のソガ隊員=阿知波信介も出演していた(チョイ役ですが)。
ま、名作とか傑作とか言うのではなく、珍品のたぐいですね。物語の設定が破綻しているし、どう見てもスラップスティックの作劇。仲代達矢の登場シーンはほとんどオバQの小池さんだ。彼は既に「人間の條件」や「切腹」に出た後だし、岡本喜八は同じ年に「日本のいちばん長い日」を撮っている。いずれにしても振り幅が大きいなぁと。殺し屋連中はたいがい間抜けだし、主人公らは銃撃されても、爆弾が落ちてもまるで死なない。最後に取ってつけたように天本英世と決闘するが、主人公を殺そうと思えばいつでもその機会はあったはずだ。
精神病院の内装がかなり気持ち悪い。タイトルもさることながら、放送禁止用語頻出。
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