桜の樹の下で

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解説

一人の男をめぐって繰りひろげられる母と娘の愛と葛藤を描く。渡辺淳一原作の同名小説の映画化で、脚本は「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇」の那須真知子が執筆。監督は「姐御(1988)」の鷹森立一、撮影は「冬物語」の林淳一郎がそれぞれ担当。

1989年製作/日本
配給:東映

ストーリー

京都にある老舗の料亭「たつむら」の女将・菊乃は、四十半ばながらその美貌は歳を感じさせなかった。夫とは別居状態で娘の涼子と二人暮らし、時おり東京の出版社社長・遊佐恭平と大人の恋愛を楽しんでいる。「たつむら」の東京支店オープンの準備が進められ、大学を卒業した涼子は菊乃の許で見習いを始めた。春、京都の桜を見に来た遊佐を涼子か案内し、今度よその桜を見に連れていってほしいと頼んだ。東京支店の準備も大詰めとなり菊乃は遊佐と東京・三田のマンションを見に行った。暗闇の中で二人は愛し合い、菊乃は早く東京の人になりたいと思った。五月、涼子は遊佐にせがんで、二人は秋田へ飛び、角館の桜を見に行った。その晩、遊佐と涼子はホテルで結ばれた。それから涼子の様子が変わり、遊佐も菊乃を避けるようになった。東京支店の披露パーティーで菊乃は、遊佐と涼子が仲睦まじく手を握っているのを見て二人の仲を悟った。菊乃は母としてではなく女の意地から東京の店を涼子に任せ、遊佐に監視役を頼んだ。涼子は一人前の女となり、やがて遊佐の子を妊娠した。菊乃は京都で店を切り盛りしながら一人悩んでいた。そして菊乃は上京した際にマンションから飛び降り自殺を遂げた。その日、涼子は流産し、たぶん母が子供を連れていったのだと思った。涼子は桜の樹の下には屍体が埋められており、狂い咲きするのだという伝説を思い出し、遊佐と別れる決意をするのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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