湖畔の人

劇場公開日:

解説

源氏鶏太原作「湖畔の人」より「錆びた鎖」の秋元隆太が脚色。「東京パトロール 終列車の少年」の佐伯清が監督したサラリーマンドラマ。撮影は「警視庁物語 十二人の刑事」の林七郎。

1961年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1961年11月22日

ストーリー

十二歳の時、父親が情婦にひかれて出奔、家庭を助けるため姉比佐子が二号生活に入るなど暗い影を背負って育った深井三七子も、平凡なBGとして、恋人円山正吉との結婚を控え、彼女のこころの湖は幸福の輝きに満ちていた。だが運命の悪戯が突然嵐を捲き起した。三七子の家庭環境から両親に結婚を反対された円山が、その言葉に屈したため、彼女の幸せが一挙に崩れ去ったのだった。そのこころの打撃はどことはなく彼女に憂いを漂わせていった。そんなある日、三七子の敬愛する資金課長緒方が交通事故で大怪我をした。見舞謝絶の課長命令を破って病院を訪れた三七子は、病室の静寂さから緒方のこころの湖を感じた。四年前妻に先立たれた緒方は母親と娘千佳子との三人暮しだが、愛娘が小児麻痺とあって毎夜の如く緒方を酒に浸らせていた。彼に男惚れしている矢代孝雄も三七子に心をひかれていたが、彼女との会話に緒方が登場してくるのが一寸気がかりになりだした。そんな矢代の気持をいち速く感じとったのは隣席の谷沢洋子で、彼女は矢代の男らしい態度に恋ごころを抱いていた。『チチキトク……』の電報が三七子の家に突然来た。姉の願いと矢代の勧めによって彼女は父を見舞いに大阪に向った。父はすでに死んでいたが自分の異母妹をみて彼女は父を許す気持になれた。可愛い部下矢代の願いで一旦は三七子とは結婚しないと誓った緒方だが、ひたすらに慕ってくる三七子に愛情を押えることが出来なくなり三七子、矢代、洋子それに緒方を熱愛するバーのマダム宏子らの前で誓いを撤回すると宣言した彼は、静養を理由に田舎の温泉地に出かけた。後を追った三七子を緒方の思慮が受け入れることを許さず、一夜をまんじりともせず湖畔の宿に明かした三七子は早朝、湖に魅入られたように岸辺を歩いた。疲れ切って彼女が草叢に倒れたとき彼女を探す緒方の声が近づいて来るのだった。

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